[ 成田 朱希 ] [ 箕輪 千絵子 ] 会場風景:叫びとささやき 成田朱希展

[ 2017年3月23日 ]
























[ 北川 健次 ] [ 池田 満寿夫 ] 会場風景:没後20年池田満寿夫展 ―舞踏・ダンス・身体について―

[ 2017年3月23日 ]

2017年は池田満寿夫没後20年にあたる年です。
本展では初期の銅版画から晩年の色彩豊かなリトグラフまで、時代とともに変遷してきた池田の仕事を「踊り」という観点から紹介しました。






















本展に合わせてブックレットを作成致しました。
本展のテーマである「踊り」という観点から、池田満寿夫美術館学芸員の中尾美穂氏にテキストを寄せて頂きました。
それぞれの作品の生まれた背景など、興味深いエピソードも。

小展示室では北川健次展”DANCE!”も同時開催。
氏の初個展は池田満寿夫がプロデュースしたという御縁。
池田の顔をモチーフとしたオマージュ作品も展示致しました。(↓下図)






[ 伊藤 亜矢美 ] [ 北川 健次 ] [ 呉 亜沙 ] [ 坂本 藍子 ] [ 山中 現 ] [ 山田 純嗣 ] [ 橋場 信夫 ] [ 駒井哲郎・長谷川潔・浜口陽三 ] 会場風景:gift2016

[ 2017年2月26日 ]














[ 設楽 知昭 ] 設楽知昭新作展「瞼 まぶた」:会場風景

[ 2017年2月26日 ]























[ 中佐藤 滋 ] [ 二階武宏 ] [ 伊藤 亜矢美 ] [ 呉 亜沙 ] [ 安元 亮祐 ] [ 山中 現 ] [ 山田 純嗣 ] [ 成田 朱希 ] [ 斎藤 真一 ] [ 會田 千夏 ] [ 橋場 信夫 ] [ 池田 俊彦 ] [ 池田 満寿夫 ] [ 結城 泰介 ] [ 藤田 典子 ] [ 見崎彰広 ] [ 鈴木 敦子 ] [ 門坂 流 ] 会場風景: ねこまみれ うさぎやいぬらの てもかりて

[ 2017年1月11日 ]







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねこまみれ展」 in 川越市立美術館:会場風景
2017年1月14日~3月12日










[ 門坂 流・渡辺千尋 ] ビュランに捧ぐ・・・ 渡辺千尋と門坂流:会場風景

[ 2016年11月17日 ]


↑ 本展では展示作品の原版も展示。
そのうち何点かは数十年の月日の中で銅版が腐食され、緑青に覆われていました。
銅版画の作家さんにも手伝って頂き、酢と塩で幾度も幾度も洗って、ようやくイメージが確認できたものもありました。
版を見ることで、両氏の微妙な線の違いや、刷った作品ではなかなか分からない彫りの強弱を感じられます。


↑ 手前の原版は渡辺氏のボッティチェリの春の摸刻。
写真ではわかりづらいのですが、手のひら程の版に引かれた圧倒的な線はスケール感を揺らがせる。




↑ 渡辺千尋「大地の祈り」
こちらは二版多色刷り。この版は最も腐食が進んでおり、版の洗浄に苦労しました。。




↑ 左:渡辺氏のビュラン 右:門坂氏のビュラン
作家によって道具の形状が違う。
奥にあるのがクッサンと呼ばれる、版の下に置き、回転させながら彫り進めていくための道具。





↑ 門坂流:左「深淵」1988 エングレービング 右「一角獣」2003 ドライポイント



↑ 渡辺千尋「懺悔の夢景」1978 エングレービング


↑ 渡辺千尋「地霊」2004 メゾチント


↑ 左: 渡辺千尋「曼珠沙華」2009 エングレービング
 右: 渡辺千尋「無辺」2007 エングレービング


↑ 門坂流:左「大滝(モノクロ)」1988 中央「扇の滝(モノクロ)」1992 右「深淵」1988 全てエングレービング


↑ 門坂流:左「オンディーヌ」1978頃 右「炎」1986 いずれもドローイング

[ ホルスト・ヤンセン ] [ 大島 哲以 ] [ 成田 朱希 ] [ 池田 俊彦 ] [ 箕輪 千絵子 ] [ 藤田典子・箕輪千絵子 ] アナムネシスの光芒へ-幻視者の蒐集匣-:会場風景

[ 2016年11月9日 ]


↑ 今展メインビジュアルの池田俊彦「翁-Q」(左端)と、右壁の二階武宏3点
2作家は1980年生れの同い年作家です。

↑  本展の肝「アナムネシスの光芒へ-幻景綺論-」相馬俊樹 著/芸術新聞社刊
http://www.gei-shin.co.jp/books/ISBN978-4-87586-495-0.html


↑ こちらは特別版のセット内容。桐箱に池田俊彦・二階武宏・箕輪千絵子・藤田典子のミニ版画がつくという豪華なセット。
会期中盤には早々とSOLDとなりました。

↑ 左壁:山本じん、右壁:藤田典子

↑ 左壁:藤田典子、右壁:箕輪千絵子

↑ 右手前から多賀新4点、中央掛軸と平面2点は亀井三千代


↑ 中央の3点(掛軸と平面2点)は亀井三千代

↑ 左壁:成田朱希、右壁:大島哲以


↑ 左手前:建石修志

<幻視者の蒐集匣=ヴィジョネール・コレクション>

小展示室では当画廊のコレクションより、メイン展示に合わせセレクト。
相馬俊樹氏がヴィジョネール・コレクションと名付けた小部屋。
独自の世界観を持った作品を本や骨董などと共に配置。見るほどに細部に引き込まれる空間となりました。

美術書と作品を一緒に。

 

 

 

[ 斎藤 真一 ] [ 野田 雄一 ] 瞽女/GOZE 斎藤真一と野田雄一 GLASS WORKS展:会場風景

[ 2016年11月2日 ]






「赤倉瞽女物語」
1968年 巻物、彩色、インク 325×1300mm

越後瞽女日記シリーズ『絵日記 瞽女を尋ねて』原画
齊藤が瞽女達の足跡を追いかける中で彼女たちと交流を深め、詳細な記録としてスケッチと文章で綴ったシリーズ。

齊藤の作品のモデルとしても交流のあった、女優の金澤碧によるボイスパフォーマンスの様子。
作品のスライドショーに合わせ、瞽女の心情や旅の様子など、作品に描き込まれた物語世界を豊かに表現。

女優の金澤碧さんを囲んで。右は斎藤真一ご子息、左は斎藤真一コレクターの池田氏。

斎藤真一のご子息夫妻と、齊藤のポートレイトを撮影したこともあり、交流のあった写真家の田沼武能氏を囲んで。

[ ふるかはひでたか ] [ ホルスト・ヤンセン ] [ 二階武宏 ] [ 佐々木誠 ] [ 坂本 藍子 ] [ 安元 亮祐 ] [ 山田 純嗣 ] [ 斎藤 真一 ] [ 會田 千夏 ] [ 池田 俊彦 ] [ 池田 満寿夫 ] [ 田沼 利規 ] [ 箕輪 千絵子 ] [ 藤田 典子 ] [ 設楽 知昭 ] [ 長谷川 利行 ] [ 門坂 流 ] [ 門坂 流・渡辺千尋 ] [ 駒井哲郎・長谷川潔・浜口陽三 ] 「線の芸術」ドローイング展:会場風景

[ 2016年10月27日 ]











[ 藤浪 理恵子 ] 会場風景:藤浪理恵子展 “不可視の現景‐Invisible Site”

[ 2016年7月1日 ]







[ 佐々木誠 ] [ 橋場 信夫 ] [ 田沼 利規 ] 会場記録:橋場信夫展 -マンダラ 素粒子力学と仏教の邂逅-

[ 2016年7月1日 ]






作品と橋場さん。作品のスケールがよくわかります。

作品についてスタッフにレクチャー中。

まず、ドット(素粒子)の大きさを9mmと決めた。次にグリッド(帝釈天の網)の間隔を、ドットの直径と黄金比になるように15mmと決めた。したがって、15mmのグリッドの交点に9mmのドットを置くか、置かないかで作品が成立する。さらに、ドットを置く=1、ドットを置かない=0とすれば二進法=コンピュータ言語となるのだ。このアイデアは、私をわくわくさせた。
私は、毎日のように方眼紙にスケッチをし、粘土をひとつひとつ指で丸めてはキャンバスに置いていった。
「小さなドットを、ある規則性を持って配置すると、そこに芸術世界が生まれる。それを指揮するのは美である」と。
また、こうも思うのであった
「ある単位を並べて意味を持たすことは、人間が絵を描くことの以前からあった創造の根源ではないだろうか」と。

橋場信夫(作家ステートメントより抜粋)


神的なものをテーマに制作を行う彫刻家の佐々木誠氏の作品。橋場さんのテーマとも通じるところがあり、本展に出品をお願いしました。

橋場さんとは10年前から親交のある作家、田沼利規氏の作品も合わせて展示

[ アーティストニュース ] [ 中佐藤 滋 ] [ 伊藤 亜矢美 ] [ 呉 亜沙 ] [ 安元 亮祐 ] [ 山中 現 ] [ 山田 純嗣 ] [ 成田 朱希 ] [ 斎藤 真一 ] [ 池田 満寿夫 ] 招き猫亭コレクション 猫まみれ展 ―アートになった猫たち 浮世絵から現代美術まで―

[ 2016年5月17日 ]

各地のネコ好きが大絶賛の「猫まみれ」展がついに三重に上陸します。
ネコと美術を愛する謎のコレクター・招き猫亭は、19世紀末パリに活躍したスタンランから、江戸時代の浮世絵師 歌川国芳、そして現代の作家まで、幅広い分野のネコにまつわるアート作品を収集しています。本展は、そのなかから、350点以上の絵画や彫刻、版画作品をご紹介します。ネコ好きなら思わず納得のしぐさから、人間との多様な関係や神秘的な一面まで、大人から子どもまで全てのネコ好き、アート好きにお届けしたい、この動物の魅力がたっぷりつまった展覧会です。
ネコという一つのモチーフを通して、絵画や彫刻の様々な表現に触れることで、美術の新たな魅力を発見することにもつながると期待しています。

展覧会概要

会期 2016年4月23日(土)-6月26日(日)
会場 三重県立美術館
休館日 月曜日
観覧料 一般 1,000(800)円 学生 800(600)円 高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金、前売り料金

・この料金で常設展示もご覧いただけます。
・学生の方は生徒手帳、学生証等をご提示ください。
・障害者手帳等をお持ちの方及び付添いの方1名は観覧無料。
・家庭の日(5月15日、6月19日)は、団体割引料金となります。
・交通:近鉄、JR津駅西口から徒歩約10分。ご来館には公共交通機関をご利用ください。































[ アーティストニュース ] [ 渡辺 千尋 ] [ 門坂 流 ] [ 門坂 流・渡辺千尋 ] 森羅万象を刻む―デューラーから柄澤齊へ

[ 2016年5月17日 ]

展覧会情報

会 期 2016年4月29日(金・祝)~6月19日(日)*月曜休館
会場 町田市立国際版画美術館
平 日 10:00~17:00(入場は16:30まで)
土日祝 10:00~17:30(入場は17:00まで)

観覧料 一般 800(600)円
大学・高校生・65歳以上 400(300)円
中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
*展覧会初日4月29日は入場無料
*身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者
保健福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額

展覧会概要

いつも目にしている紙幣に線の世界が広がっていることをご存知でしょうか。よく見ると小さな画面のなかで細い線や太い線と、自由な曲線や規則的な点線とが組み合わさって肖像や風景が表わされているのです。その多くは「ビュラン」と呼ばれる版画の彫刻刀によって刻まれたもの。習得が難しく、制作にも時間がかかります。

それゆえ熟練の技はまさに超絶技巧。1ミリの間に10本以上の線を刻むことができるうえ、さまざまな質感や量感を刻線のみで表わすことも可能です。また強じんな集中力をもって彫り続けるためでしょうか。ビュラン作品には作り手の心が色濃く反映されたものが少なくありません。版画家の手業と精神が出会うとき、あらゆるものが版面に刻まれうるのです。

表現の可能性を開拓したアルブレヒト・デューラーをはじめとする西洋の先達たちと、その心技を昇華させた柄澤齊(からさわひとし)ら日本の版画家たち―本展では彼らの作品約200点によって、ビュランから生まれる版画「エングレーヴィング(直刻銅版画)」と「木口木版画」の魅力にせまります。時空をこえて呼応しあう古今のビュラン作品をご堪能ください。

 
















[ さかもと未明 ] [ 小林美佐子 ] [ 成田 朱希 ] 池田満寿夫と3人の黒いヴィナス【成田朱希/さかもと未明/小林美佐子】

[ 2016年3月24日 ]

当画廊では命日月3月に池田満寿夫オマージュ展を例年、開催しています。池田と長野高校同級生だった画廊会長・荒井一章は今日、熱海にある池田満寿夫のお墓参りに行く予定です。
1997年3月8日急逝されてから没後19年がたち経ち、亡くなってから美大生となる方が出てくる時代となりました(急逝された1997年に多摩美術大学教授として若い才能を育てる予定でした)
昨年からのオマージュ企画では、生前の池田と親交のなかったアーティストとの共演企画を開催しています。今展の3作家もみな、オマージュ作品を制作し自作とともに並ぶ池田芸術を、ご来廊者とともに楽しんで頂いています。

【展示風景:さかもと未明】

インクジェットに手彩で制作した(左から)クリムトと池田満寿夫へのオマージュ作品。
今企画への参加依頼をして数日後、緊急入院。心配していたところ病室のベッドからこの2点のエスキースが送られてきた。
点滴を受ける自身を撮影しリスペクトする名画の顔にモンタージュさせた。


下:池田満寿夫60年代初期リトグラフ
左上:さかもと未明のドローイング
右上:さかもと未明のオマージュ池田満寿夫作品・プリント(池田リトの女性を男に差し替えたモンタージュ)


ドライポイント作品。

 

【展示風景:小林美佐子】

今展出品の新作。
池田満寿夫自叙伝『思考する魚』のタイトルに惹かれ、この2点の新作タイトルに用いた。


ご本人

 


出品を依頼した2ヵ月半ほどの間に池田満寿夫オマージュ作品(つまり最新作)を6点も制作頂きました。どれも内容の深い秀作揃い!

【展示風景:成田朱希】

今企画(MASUOエロチカとのコラボ)初めに依頼したのが成田朱希。中央の3点は今展の為の新作ドローイング。
両脇の裸婦は第40回人人展(3/2~3/8東京都美術館)出品作。この展示は「人人展」終了後の3/10から完成した。
※画面下:10代でデビューした成田の恩師・美術評論家ヨシダヨシエ氏の資料小展示(ヨシダ氏は2016年1月永眠。)


ご本人


女性が描くエロス・・・成田朱希の画(え)力が近年、益々パワーアップしています。特に今回のドローイング線描は凄いものがあります。

[ 山田 純嗣 ] [ 池田 俊彦 ] 京都市美術館 PAT in Kyoto

[ 2016年3月23日 ]

【京都市美術館 PAT in Kyoto 〜4/1 迄開催】
当画廊からは山田純嗣、池田俊彦の2名が推挙、出品されております。

3年に一度開催の京都版画トリエンナーレPAT in Kyoto初日行き。
山田純嗣(推薦者 名古屋市美術館 竹葉丈氏)が推薦出品され《ニッシャ賞》を受賞しました。
日月山水図屏風をモティーフにした完成作と、制作過程でもあるドローイング、オブジェを一緒に展示する初の試み。
ドローイング細部に登場するアニマル達は完成作ではエッチングのグレー線と樹脂によるマティエールで細部はみえなくなり、作品が完成する事で制作過程だったドローイングが、独立した作品として成立する面白さを今展示で発見しました。
山田ファン必見の展示です!

 

池田俊彦は 中林忠良氏による推薦で出品しております。展示風景の撮影が(許可頂いてます)目的ですが、京都在住の木口木版画家 二階 武宏を紹介したいと思ってました。同世代の二人はデビュー当初、同時期に受賞しながら交流がなく初顔合わせとなります。
1年以上かけて出来上がった新作大作を中心に展示され、インスタレーションが多い今展示の中で、全面雁皮紙に刷られた「これぞ銅版画!」と言うべき池田作品は歴史ある美術館の建物内装とも一番しっくりしていました。

[ 成田 朱希 ] 「成田朱希個展 HYSTERIA」2014.2.14~3.8

[ 2016年2月23日 ]

成田朱希(なりた あき)による3年3ヶ月振りとなる新作個展。
「抑圧された女たち」をテーマに描く事が多い成田朱希ですが、描かれている女性は皆堂々としています。
今個展でも中央奥に展示された油画50号「HYSTERIA」は圧巻、代表作となる事でしょう。少し手を広げ真正面をキリリと向いた少女の眼差しは凛と輝いています。足元や手のひらには赤い血のように見えるところもありますが弱々しい表情はどこにもありません。
スカートに無数に描かれた「眼」は全てを見透かし、この少女の前では一切のウソは通じないのです。

今展では額装にも趣向を凝らしました。30~50年前の近代洋画家や海外作家が入っていたような今では作られてないだろう赤い布マットの箱額等を数年かけてためておき、額装に合わせて制作して頂きました。作品と額装がピタリ合っているのはもちろん、時代を経た額を平然と「自作の衣装」に変えてしまえる現代作家はなかなかいないでしょう。 
祈り


初雪

遠くへ行きたい

竜の落とし子

◆◇◆◇◆◇◆◇
今展案内状の秋山裕徳太子氏の文章をご紹介します。流石ですね。

ドローイングの新作には、まさに秋山氏の言う「高貴なエロチズム」が見られます。
特にこの「薔薇の閨房」の肉体のマッスは女性アーティストで描ける方は多くないでしょう。紫のビロードマット装にしました。

薔薇の閨房

◆◇◆◇◆◇◆◇
《2014.2.15 16:00~オープニングパーティ》
前日の大雪が道路にまだ残っていたためどうなる事かと思っていましたが、成田さんの友人アーティストや美術関係者の他、成田ファンやコレクターの方々も、残雪の中、長靴を履いてまで駆けつけて下さいました。



相馬俊樹氏と(会期に合わせWEB評論を書いていただきました)↑
【相馬俊樹 アールエゾテリックvol.6 成田朱希】

古茂田杏子さん、多賀新さん  ↗

舞踏歌の友人が即興で踊る↗

仮面舞踏会atオープニングパーティ? ↗ (仮面制作:造形作家・八重樫昌靖氏)

◆◇◆◇◆◇◆◇
《会場風景》

成田朱希個展“HYSTERIA”
2014.2.14~3.8 日曜休廊
11:00-18:30
プロフィール
出品作品一覧
成田朱希:個展「ヒステリアに寄せて」
秋山裕徳太子:個展「HYSTERIA」案内状より

 

 

 

[ 渡辺 千尋 ] 「渡辺千尋 復刻の聖母」展が練馬区立美術館で開催。

[ 2016年1月25日 ]

不忍画廊2014年最初の企画展は「渡辺千尋 “象の風景、ふたたび。”」
練馬区立美術館で開催中の展覧会期後半に合わせて企画。まず美術館展示風景をご紹介致します。
(美術館の許可を得て、撮影・公開しております)
★ ★ ★

「渡辺千尋 復刻の聖母」
2013.11.30~2014.2.9
会場:練馬区立美術館





↑ ビュラン

代表作〈象の風景〉シリーズが収録された渡辺千尋銅版画作品集『象の風景』 1988年刊行
翌(1989)年ポーランド、チェコ等で個展開催、日本でも東京、長崎、大阪で開催され
<象の風景>シリーズは、チェコ国立美術館に収蔵される。 没後、多数の国内の公立美術館にも収蔵される。

<象の風景>シリーズ


展示室中央にはグラフィックデザインの仕事や初期ドローイングを展示。




<象の風景>シリーズの代表作

↓ 「セビリアンの聖母」の復刻を綴った『殉教(マルチル)の刻印』2001年小学館刊。
第8回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞

↓ 練馬展開催に合わせ復刊
『殉教の刻印』2013年12月 長崎文献社刊行

『殉教の刻印』原稿



1996年、長崎県有家町(現南島原市)の依頼により日本最初の銅版画「セビリアの聖母」を復刻
渡辺千尋 彫り/摺り による「セビリアの聖母」とその原版


渡辺千尋ポートレイト(撮影:鬼海弘雄)

[ 渡辺 千尋 ] 練馬区立美術館「渡辺千尋 復刻の聖母」 中林先生のゲストトーク①

[ 2016年1月24日 ]

2013年12月21日(土)14:00~ 練馬区立美術館「渡辺千尋 復刻の聖母」展会場にて
中林忠良先生(版画家・東京芸術大学名誉教授)によるゲスト・トーク①

 


『渡辺千尋 銅版画カタログ・レゾネ(2010刊行)』は、渡辺千尋遺作管理会の中林忠良先生が中心となって作成されました。
日本の現代版画界を長らく牽引され東京芸大名誉教授、日本版画協会理事でもある中林先生と
東京での版画関連の団体、美術大学の仕事とあまり関わっていなかった渡辺千尋との意外な接点は
400年以上前、日本銅版画史の第一歩に関わる重要な仕事に携わった事でした。
渡辺千尋は日本最初の銅版画復刻、中林忠良先生は銅版画印刷機復元制作の監修、
日本の銅版画史だけでなく、キリスト教史、当時の日本と西洋との文化・政治の交流についてなど、
様々な角度から関係資料を調査し、わずかな資料を元に確信を得るために渡航したりと、
依頼された仕事の範疇を超え、宿命的な仕事を成し遂げた銅版画家ならではの信頼関係が築かれていったのかもしれません。

★ ★ ★ ★
トークではまず、渡辺千尋の類まれなビュラン技術についてのお話しから。
ビュラン(彫り)はエングレーヴィングとも言われ銅板に直接ビュランという下記図のような彫刻刀で彫る最も古典的な技法です。
身近なところでは貨幣(千円札や1万円札)がこの印刷手法で作られています。
千尋氏は体力・集中力がベストな時期、僅か1㎜の中に10本以上の線が描けたそうです。

中林先生はギャラリートークに集まったお客様用にビュランで彫られた小さな銅板原版と、その線描を印刷した紙を数十人分をも用意して
このビュランについて、わかりやすく解説されていました。

会場内では復刻された日本最初の銅版画「セビリアの聖母」と、その「原版」を見ながら解説。


↑ 渡辺千尋「セビリアの聖母」(復刻した銅版画)

↓ 渡辺千尋著『殉教(マルチル)の刻印』について解説する担当学芸員の小野さんと中林先生。


著書『殉教(マルチル)の刻印』は、日本最初の銅版画「セビリアの聖母」復刻までの全過程を特に銅版画家としての鋭い視点で書き綴っています。
上記の本は第8回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を本を練馬区立美術館の会期に合わせ、長崎文献社より復刊されました。

<概要>
「セビリアの聖母」がセミナリオの画学生によって制作されたのは1597年、同年、世界を震撼させた大事件・二十六聖人の殉教がありました。
殉教の地「西坂の丘」は、少年時代の遊び場であったことを知った渡辺は「復刻は自分に与えられた必然的な仕事」として受諾する事となる。
「セビリアの聖母」復刻にあたり、400年の歴史の溝を埋め、制作者であるセミナリオの画学生の気持ちに少しでも近づく為、
渡辺千尋は、二十六聖人殉教の道・大阪~長崎を、同じ28日間という日程で歩き通します。

*現在、二十六聖人が殉教した丘には彫刻家・舟越保武作「二十六聖人像」があります。
数年前、これを見に行った際の写真を紹介します。

↓ 裏側の石塀


↓ 側面

二十六聖人像近くの木陰で眠る猫。

★ ★ ★ ★
「渡辺千尋 復刻の聖母」展(練馬区立美術館)
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/watanabe.html

[ 渡辺 千尋 ] 渡辺千尋の仕事《パート1》 (長崎県美術館 2014.3.14~6.8)

[ 2016年1月20日 ]

長崎県美術館で開催中の「渡辺千尋の仕事」(2014.3.14~6.8)に行きました。エングレーヴィング作家・渡辺千尋(1944~2009)14歳~高校卒業までを長崎で過ごし、後年は「東京出身」より「長崎育ち」を公言してました。多感な時期を過ごした長崎、 その場所で展示を見る事は非常に重要です。
渡辺の回顧展は、昨年末~今年初まで練馬区立美術館 で開催され日曜美術館アートシーンでも取り上げられました。会期後半には当画廊でも2014年1‐2月にかけて 「渡辺千尋―象の風景、ふたたび。」を開催、その作品世界を初めて知った多くの来客があり大変話題となりました。

美術館は日本設計と隈研吾氏が手がけ、グッドデザイン賞など多くの建築賞を受賞した美しい外観、展示室を結ぶ渡り廊下の下には水路が流れています。

 

☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨

まず今企画を通して、長崎で最も重要なアーティストの一人と位置付けた長崎県美術館学芸員・福満葉子氏が執筆・編集した展覧会カタログを紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福満氏は、代表作「象の風景」シリーズについて、1988年刊行『象の風景』に収録された劇作家・別役実のテキストや、ダリやゴヤの戦争にまつわる作品との対比などから、作家自身の口からはほとんど語られていない“原爆”との関連性を深く考察しテキストにまとめています。
(『渡辺千尋の仕事』カタログより、「象の風景」-あるいは災厄の表象―別役実『象』との関わりから/福満葉子)

また友人のエングレーヴィング作家・門坂流との対談(於:2009年 松明堂ギャラリー)がカタログ14頁も使って採録されています。
二人の生い立ちから作家になるまでを各自応答する公開対談を文章化したものですが、ビュランの名手である二人の芸術家としての資質がこの対談を通しても良くわかります。特に、門坂が渡辺作品と原爆(長崎)との関連を聞いた際の(あえてそうしているかのうような)渡辺のあまりにそっけない返答について、かえって語っていない部分にこそ「何か」が隠されてあるように思います。お互いの作品を評価しながらも「ここだけは譲れない」という信念を持つ二人の対談は、普通に読んでも非常に興味深いものです。ご興味のある方には是非一度読んで頂きたい。
展覧会カタログ『渡辺千尋の仕事』 2014年3月14日 長崎県美術館発行、執筆・編集:福満葉子、デザイン:納富 司デザイン事務所

☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨

展覧会場入口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1室《象の風景》
代表作「象の風景」シリーズ全9点が展示されています。

手の写真は林明彦撮影によるビュランと渡辺千尋の手。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨

第2室《エングレーヴィング》
1978年から始めたエングレーヴィング最初の作品「奇妙な珍客」から展示が始まり、「無辺(Infinity)」で締めくくっています。

上図:「風の棲家」2点(右:初摺り、左:決定摺り)の違いは中央下やや左よりに描かれた卵の描写。初摺りでは楕円形の断面図のようなものでしたが、決定摺りでは白い「卵」に変わっている。
下図:第4室に「風の棲家」の原版と段階摺りが展示されていますが、原版を見ると、初摺りで断面のようだった卵の部分をキレイにつぶし、丁寧に平らにしている事がわかります。それにしてもこの「卵」は何を暗示しているのでしょうか。

☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨ ☨

第3室《メゾチント》
1998年以降、渡辺はエングレーヴィング作品を制作しておらず2001年より急にメゾチント作品を発表し始めます。
最初に1点のみで展示されている独特のブルーが美しい、メゾチントの代表作「長崎情景」。青春時代を過ごした西坂から26聖人像のある丘を見渡した風景です。牡丹の花が偶然にも26個描いていたことを摺りあがった後に気付いたそうです。


下図「そら豆」、カラーとモノクロームで制作された作品もあります。
底から光が放出され、深い闇に浮かぶ未確認飛行有機体のように不思議な存在感を醸し出す小さな秀作です。

没後カタログレゾネの編集に関わった渡辺千尋遺作管理会、銅版画家の辻憲氏から「渡辺さんはこれから誰も作っていないようなメゾチント作品を作ろうとしていた」と伺った。
「メゾチントとエングレーヴィングの両手法をミックスさせた、誰も制作していない(出来ない)作品を作ろうとしていたのではないか」


第3室《メゾチント》

下図の作品「象へ 2004」は、「象の風景」シリーズをメゾチント手法でリメイクしているような異様な風景ですが、版画技術のレヴェルアップにより更に重々しく表現されています。この作品群を2004年の新作展で見た際の私の記憶は、エングレーヴィングでの「象の風景」は非常に硬質であったのに対し、メゾチントで描いたこの風景がドロドロとした粘着性、湿度のある作品に変わってしまったと思った。しかし渡辺にとって再び「象」を主題にして作品へ向かう事は、相当強い思いがあって制作したに違いないと今は思っている。果たして、作家のその思いに寄り添える観客はいるのだろうか・・・。

パート2に続く。

 

「渡辺千尋の仕事」
会期:2014年3月14日~6月8日
会場:長崎県美術館

 

☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨  ☨

 

 

 

 

 

 

[ 渡辺 千尋 ] 渡辺千尋の仕事《パート2》 (長崎県美術館 2014.3.14~6.8)

[ 2016年1月19日 ]

長崎県美術館「渡辺千尋の仕事展」2014.3.14~6.8《パート2》

《パート2》
銅版画家だけでは収まりきらない渡辺千尋の才能について、スペースを広く使って紹介していました。
1.ビュランに出会う前の仕事/ドローイング
2.デザイナーとしての仕事/本の仕事(装幀など)
3.2冊の著書/『殉教(マルチル)の刻印』、『ざくろの空 頓珍漢人形伝』関連資料

<1.ビュランに出会う前の仕事/ドローイング>
渡辺千尋はビュランに出会う1978年(34歳)まで、油彩、水彩、ペン画など様々な画材で描いていた。
特に人や身体をモティーフにしたモノクロームのドローイング(ペン画)がその資質に向いている表現手段であった。
今展示では1968~78年のドローイングも数多く展示された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マッドイラスト大特集』で赤瀬川源平、中村宏ら8作家とともに選出。
日本を代表する鬼才を押しのけ、巻頭特集に選ばれている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自費出版した画集『反吐/1970年』掲載のドローイングの原画など

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右手前のドローイング:初期エングレーヴィング「卵夢」1978 の下絵。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エングレーヴィング作品1点を完成させるまで
何枚もの段階摺りや手彩によって完成に近づけていく
「空の森/1987年」の下絵や段階摺りなどの展示。

 <2.デザイナーとしての仕事/本の仕事(装幀など)>
食べて行く為の手段”であるデザイナーの仕事は
絵を描きたくて仕方ない渡辺にとっては「自分の身が引き裂かれるような思い」であったという。
しかしプロのデザイナーの仕事の中で得たモノも大きかったのでないだろうか。
展示された数百種類の本の装丁は、渡辺の感性の鋭さを示している。

・同時代性を取り入れたデザイン
・格調と品のある普遍的な美を追求した装幀
・自作の銅版画やドローイングを、トリミングしたり反転させる

アーティストとして、エングレーヴィング(ビュラン)の仕事を完成作とするならば、
デザイナーの仕事ではポップな色彩を多用したり、
様々な様式・意匠の実験を試したり、
アーティストとして、仕事の糧として、
とても上手くバランスを保っていたのではないかと思ってしまう。
(おそらくどちらの仕事も最高レヴェルの仕事をしているに違いないだろうが。。。)


木村伊兵衛の全集、
ちくまライブラリーのデザイン、
小沢昭一監修の『藝能東西』の装丁、
レコードジャケットなど、優れたデザイナーとしても類まれな才能を発揮する。
<パート3>へ続く。

 

 

 

 

 

 

Back to top