「ユリイカ」 2020 紙・アクリル・パステル・ペン 73×54cm
会期:11/4(水)~14(土)
時間:12:00~17:00 ※当面の間短縮営業とさせていただきます。
休廊日:日曜・月曜
私の潜在意識の中にある、創作の原点と言えるべき場所は、幼い頃に遊んだ祖母の庭でした。
広い庭ですが、石庭や植木が整然と並ぶ庭ではなく、自然を愛した祖母が心任せに種を撒いて、芽吹いた植物はのびのびと花を咲かせ、その花目当てに生き物が集まる。
その光景は「生命力」が「平和」と「自由」を生み出した小さな楽園のようでした。
今年、祖母は亡くなりました。庭も埋め立てられもう見ることはできません。
その庭は祖母の人生そのものだったように思います。
祖母が自分の庭で自由だったように、私は紙の上で自由でいる事の尊さを感じます。
線には物語があり、色には感情が宿り、絵が生き物のように表れる。
現実も幻想も飲み込んで育っていく。
全く知らない世界に連れ出したかと思えば、忘れていた思い出を掘り起こす。
理性を少し置いてけぼりにして、そんな愛しい生き物たちと戯れながら、自由奔放な世界へ。
今回の展示では、新作の水彩画、アクリル画を中心に、過去の版画や立体作品などを展示致します。是非ご高覧頂けると幸いです。
大場咲子 2020年 10月
オンライン展覧会開催中 #S│大場咲子展
-略歴-
1990年 愛媛県西条市生まれ。
東京造形大学卒。東京藝術大学大学院修了
2012年 第37回全国大学版画展〈美術館収蔵賞〉(町田市立国際版画美術館/東京)
2015年 第82回版画協会〈新人賞〉(東京都美術館)
2016年 郵便局 ふるさと小包 2016年干支色紙 原画担当
2019年 アワガミ国際ミニプリント展〈準大賞〉(阿波和紙伝統産業会館)
個展 : 不忍画廊、日本橋三越、ギャラリーかわにし
パブリックコレクション : 町田市立国際版画美術館、ミウラートヴィレッジ(愛媛)
小展示室:「愛媛所縁のアーティスト|古茂田守介・美津子+山田彩伽+大場咲子」
小展示室にて愛媛出身作家10数点による展示。
※古茂田美津子は出身ではなく関連展示となります(来年、生誕100年記念展を予定しています)