[ アーティストニュース ] [ 呉 亜沙 ] オープニング企画展より
[ 2012年9月30日 ]
もしこの世界に生命がいなくなったら世界の存在自体を自覚する者がいなくなる
世界自体はそこにあっても 意味などを問うものがいなくなってはロマンも何もない。
子供を産んで 大きなうねりの一部を紡ぐ仕事をした気がする。 呉 亜沙

Babies 42×55×h67cm
呉 亜沙/Asa Go
神奈川県生まれ 東京芸大大学院油画専攻修了 東京都在住
芸大在学中に上野の森美術館大賞展《優秀賞》受賞する。府中市美術館で「公開制作」、「寺田コレクション展」、「U・S・B展」(ハンガラム美術館・ソウル)、佐藤美術館で個展、「猫まみれ展」(カスヤの森現代美術館、東御市梅野絵画記念館、山形美術館)、「DOMANI 2010」 (国立新美術館)で出品の巻物、インスタレーションなども話題となる。不忍画廊より3冊の作品集刊行『くっつく』、『the floating』、『The Unknown』、日本だけでなくアジアでの展示も多い。
[ アーティストニュース ] [ 柳 ヨシカズ ] オープニング企画展より
[ 2012年9月29日 ]
The eyes of beauty(美女の瞳)
「美しい顔」モデルはオードリー・ヘプバーン。
清楚で可憐なイメージの彼女の瞳に少し違和感が生まれるようにした。
顔はその人の感情や生き方など、目に見えないものをたくさん内包していて魅力的な造形物だと思う。
また捉える側の人間の感情や生き方などによって、いろいろなニュアンスが加わってくる。
絵画作品は絵の具が固着した物質であるが、そうした流動的な要素が含まれることが面白いと感じた。 柳ヨシカズ

右:The eyes of beauty(davy’s grey) 40.9×40.9cm
左:The eyes of beauty(maroon) 40.9×40.9cm
柳ヨシカズ/Yoshikazu Yanagi
1977~ 群馬県生まれ 筑波大学大学院美術専攻洋画コース修了 千葉県在住
作家自身「生真面目な性格」だと言う。その表現手段(=シンメトリーでいかに魅力ある絵画を創造するか)がコンセプト
「ひとのかたちひとのきもち」(船橋市民ギャラリー)、「AIM2005」(北総線矢切駅界隈)、「TOKYO WONDER SEEDS」(トーキョーワンダーサイト渋谷)、「BAS2008 恐れから親しみへ」(Bunkamura Gallery)、「I氏コレクション展」(高崎市美術館)
[ アーティストニュース ] [ 會田 千夏 ] オープニング企画展より
[ 2012年9月29日 ]
言葉になりきれないでいる誰かが、 自分の中に居るような気がすることが有ります。
いつもではないけれど「portrait」を描くようになってからは、
色を画面に置くたび、 言葉にできないモノが此処に在る、と、実感することが多くなりました。
絵一つ一つは、似ているようでもあるし、 だけど、ほんの少しずつ変化も何処かに生じているような気がします。
そして、自分であって、確実に全くの自分でもないのです。 會田千夏

portrait 2012.8.9 30×30cm

portrait 2012.8.9 30×30cm
會田千夏/Chinatsu Aita
1980~ 札幌生れ(在住) 多摩美大大学院修了
最年少で全道展最高賞受賞、VOCA展、北海道立近代美術館「A MUSE LAND 2007」では小林孝旦、名和晃平等とともに出品。
[ アーティストニュース ] [ 藤浪 理恵子 ] オープニング企画展より
[ 2012年9月28日 ]
2011年、遠く離れた自国の信じがたい災害の報を受けたとき、また匿名の個人の顔を書きたいという強い衝動があり、3月11日以前に制作していた シリーズを中座し、『Requiem for our silence』の制作をはじめた。
原則として3つの層で構成する。
第一の層、鏡面に 微粒子で個々粒子が安定した純然たる黒のグラファイトで水平のドローイングから動きを発生させて環境と変動を象徴する形。
第二の層、フィルムに黒から褐色へ有機的に変化する性質を持つアスファルトによって人の存在を表し第一層に重ね合わせる。
第三層、白色系の顔料の混合で、白から半透明に変化してゆく流れで下の2層に時間や記憶の要素を与えた。
全体で一つの空間で無言の合唱のようになるようにイメージして4つの違うサイズを制作、今回の4点は嬰児—幼児—子供—思春期を組み合わせた。全体を通してそれぞれの年代による環境と自我の関わりを流れとしてみてもらえ またその年代の自身に思いを馳せていただければ、と思っている。 藤浪理恵子

Requiem for our silence 16-4 40×40cm
Requiem for our silence 12-3 30×30cm
Requiem for our silence 10-7 25×25cm
Requiem for our silence 8-1 20×20cm (上から順に)
藤浪理恵子/Rieko Fujinami
1960~ 千葉県生まれ 東京造形大卒 多摩美大学院修了 NY在住
文化庁買上げ優秀美術作品選定 パブリック・コレクション:神奈川県立近代美術館、文化庁、東京ステーションギャラリー、Tikotin Museum of Japanese Art(イスラエル)他
http://www.riekofujinami.com/
[ アーティストニュース ] [ 池田 満寿夫 ] 「池田満寿夫と空想旅行へ!」 ~12/18迄(池田満寿夫美術館・長野)
[ 2012年9月27日 ]
長野県松代町の池田満寿夫美術館では「池田満寿夫と空想旅行へ!」展が開催中です。
http://www.ikedamasuo-museum.jp/
池田満寿夫「カー」1992年作
![ex12_07work[1]](http://shinobazu.com/wp-content/uploads/ex12_07work1.jpg)
夏休み挟んでの会期中という事もあり、HPには子供向けのキッズガイドがありました。
子供向けと言っても作家を知らない方には一番わかりやすい入門編、
私達が見ても十分楽しめますので、一度ご覧ください。
http://www.ikedamasuo-museum.jp/images/special/ex12-07ikedamasuomuseumguide.pdf