2016年11月のアーカイブ


[ 門坂 流・渡辺千尋 ] ビュランに捧ぐ・・・ 渡辺千尋と門坂流:会場風景

[ 2016年11月17日 ]


↑ 本展では展示作品の原版も展示。
そのうち何点かは数十年の月日の中で銅版が腐食され、緑青に覆われていました。
銅版画の作家さんにも手伝って頂き、酢と塩で幾度も幾度も洗って、ようやくイメージが確認できたものもありました。
版を見ることで、両氏の微妙な線の違いや、刷った作品ではなかなか分からない彫りの強弱を感じられます。


↑ 手前の原版は渡辺氏のボッティチェリの春の摸刻。
写真ではわかりづらいのですが、手のひら程の版に引かれた圧倒的な線はスケール感を揺らがせる。




↑ 渡辺千尋「大地の祈り」
こちらは二版多色刷り。この版は最も腐食が進んでおり、版の洗浄に苦労しました。。




↑ 左:渡辺氏のビュラン 右:門坂氏のビュラン
作家によって道具の形状が違う。
奥にあるのがクッサンと呼ばれる、版の下に置き、回転させながら彫り進めていくための道具。





↑ 門坂流:左「深淵」1988 エングレービング 右「一角獣」2003 ドライポイント



↑ 渡辺千尋「懺悔の夢景」1978 エングレービング


↑ 渡辺千尋「地霊」2004 メゾチント


↑ 左: 渡辺千尋「曼珠沙華」2009 エングレービング
 右: 渡辺千尋「無辺」2007 エングレービング


↑ 門坂流:左「大滝(モノクロ)」1988 中央「扇の滝(モノクロ)」1992 右「深淵」1988 全てエングレービング


↑ 門坂流:左「オンディーヌ」1978頃 右「炎」1986 いずれもドローイング

[ ホルスト・ヤンセン ] [ 大島 哲以 ] [ 成田 朱希 ] [ 池田 俊彦 ] [ 箕輪 千絵子 ] [ 藤田典子・箕輪千絵子 ] アナムネシスの光芒へ-幻視者の蒐集匣-:会場風景

[ 2016年11月9日 ]


↑ 今展メインビジュアルの池田俊彦「翁-Q」(左端)と、右壁の二階武宏3点
2作家は1980年生れの同い年作家です。

↑  本展の肝「アナムネシスの光芒へ-幻景綺論-」相馬俊樹 著/芸術新聞社刊
http://www.gei-shin.co.jp/books/ISBN978-4-87586-495-0.html


↑ こちらは特別版のセット内容。桐箱に池田俊彦・二階武宏・箕輪千絵子・藤田典子のミニ版画がつくという豪華なセット。
会期中盤には早々とSOLDとなりました。

↑ 左壁:山本じん、右壁:藤田典子

↑ 左壁:藤田典子、右壁:箕輪千絵子

↑ 右手前から多賀新4点、中央掛軸と平面2点は亀井三千代


↑ 中央の3点(掛軸と平面2点)は亀井三千代

↑ 左壁:成田朱希、右壁:大島哲以


↑ 左手前:建石修志

<幻視者の蒐集匣=ヴィジョネール・コレクション>

小展示室では当画廊のコレクションより、メイン展示に合わせセレクト。
相馬俊樹氏がヴィジョネール・コレクションと名付けた小部屋。
独自の世界観を持った作品を本や骨董などと共に配置。見るほどに細部に引き込まれる空間となりました。

美術書と作品を一緒に。

 

 

 

[ 斎藤 真一 ] [ 野田 雄一 ] 瞽女/GOZE 斎藤真一と野田雄一 GLASS WORKS展:会場風景

[ 2016年11月2日 ]






「赤倉瞽女物語」
1968年 巻物、彩色、インク 325×1300mm

越後瞽女日記シリーズ『絵日記 瞽女を尋ねて』原画
齊藤が瞽女達の足跡を追いかける中で彼女たちと交流を深め、詳細な記録としてスケッチと文章で綴ったシリーズ。

齊藤の作品のモデルとしても交流のあった、女優の金澤碧によるボイスパフォーマンスの様子。
作品のスライドショーに合わせ、瞽女の心情や旅の様子など、作品に描き込まれた物語世界を豊かに表現。

女優の金澤碧さんを囲んで。右は斎藤真一ご子息、左は斎藤真一コレクターの池田氏。

斎藤真一のご子息夫妻と、齊藤のポートレイトを撮影したこともあり、交流のあった写真家の田沼武能氏を囲んで。

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