大野泰雄個展 GIGA GIGA
「規模が膨大であることを意味する “GIGA”」「おかしみのある絵、カリカチュア “戯画”」の、ふたつの音を重ねた展覧会タイトルをつけました。
作家の当画廊では初個展となる今展では、新作絵画を中心に様々な手法〈陶、アッサンブラージュ、銅版画、俳句集 など〉で表現された、愛らしさと奇々怪々さが入り混じる大野泰雄ワールドをご紹介いたします。
プロフィール
1950年大阪生まれ。現在、岐阜在住。
ボッス、ブリューゲル、ルドン、ヤン・シュヴァンクマイエル、寺山修司、澁澤龍彦、阿部青鞋(あべせいあい・俳人)等から影響を受ける。
多摩美術大学グラフィックデザイン科を中退後に絵本作家の道を志す。独学で版画、油彩画、陶作品などを制作し、1982年より岐阜、名古屋、東京などで個展を中心に作品を発表。日本画廊での個展で人人会の星野眞吾、山下菊二、佐熊桂一郎、田島征三らに作品評を受けたことをきっかけに、1985年から人人会へ出品を始める(東京都美術館)。その他、安井賞展、行商美術展(全国各地)、PEACE WORKS 展(ニュージーランド)、湯島五七五展(羽黒堂)、河童展(羽黒洞)、ナゴヤアートフェア2011(名古屋・松坂屋)などに出品。
中村 正義|Masayoshi Nakamura(1924 – 1977)
1924年、愛知県豊橋市生まれ。はやくから将来を期待されていたにもかかわらず、いまだ制度的であった戦後の日本画壇で因習的風潮徹底して退け、モディリアーニやデュビュッフェからポップアートまでを消化して独自のスタイルを確立し貫いた「日本画壇の風雲児」。1964年、小林正樹監督・映画「怪談」劇中画「源平海戦絵巻・全5図」を描き、東京国立近代美術館所蔵となる。1974年には斎藤真一、山下菊二らと人人会を結成し、「人人展」を開催する(現在も継続)。1975年、事務局長として第1回東京展開催。その2年後、1977年に52歳の若さで逝去した。
没後は「異端の天才画家 中村正義」展(1980年、豊橋市美術博物館)、「反骨・奔走の偉材 中村正義」展(1983年、神奈川県立近代美術館)、「中村正義 日本画壇の風雲児、新たなる全貌展」(2011年、名古屋市美術館)、「岡本太郎と中村正義『東京展』」(2015年、川崎市岡本太郎美術館)など大規模な回顧展が開催され、また数回にわたりNHKの日曜美術館でも特集が組まれ、評価は不動のものとなった。1988年、中村正義の美術館(川崎市)が開館。
開催概要
〈 大野泰雄個展 GIGA GIGA 〉
- 会期:2024年10月19日[土] – 11月2日[土]
- 会場:不忍画廊 (〒103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第2中央ビル4F)
- 開廊時間:12:00 – 18:00
- 休廊日:月曜・火曜