二階 武宏 Nikai Takehiro( 1980 – )
1980年愛知県名古屋市生まれ。京都精華大学卒業。
桜や柘植(つげ)などの堅い樹の輪切り部分に、ビュラン(鋭い鋼鉄の刃先を持つ彫刻刀)で細密イメージを彫刻する世界レベルの木口(こぐち)木版画作家。高知国際版画トリエンナーレ展、日本版画協会展など権威ある受賞を重ね、浙江省美術館、鹿沼市立川川上澄夫美術館など多数美術館にコレクションされている。2012年にはポルトガル(ドウロ)の国際版画ビエンナーレへの出品も果たす。現在 京都在住。
二階は、18世紀のヨーロッパで誕生し、現在では習得の困難な技法として知られる木口木版を若きころに短期間でマスターした稀有な版画家である。そして、細密を極めた二階の線描が浮かびあがらせるのは、多くの場合、人間や鳥類や魚類や哺乳類に用途不明の機械群が複雑に入り乱れて融合する、奇怪で異様なハイブリッドの怪物たちであった。彼が積み重ねてきた作品群は、これら驚異的な怪物らを記録した幻想の博物誌とみることもできよう。比較的近年の作では、自らの綺想をドローイングに定着させようと試みてもいる。
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芥川賞受賞の宴席にて

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芥川賞受賞の宴席にて

略歴|Biography
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2020 | 「リトル・モンスター 〜愛しき者たち」(不忍画廊) |
2019 | 二階武宏ミクストメディア 展 Takehiro Nikai MIXED MEDIA (不忍画廊)※同時開催 門坂流の“芸術” |
2018 | 「二階武宏展“刻線の迷宮”」(不忍画廊)※同時開催:藤田典子新作展“ghost fossils” 「門坂流へのオマージュⅡ 自然界には輪郭線がない」(不忍画廊) 「ブレイク前夜展」(Bunkamura Gallery) |
2017 | 「世にも奇妙な絵画たち」(Bunkamura Gallery) |
2016 | 「二階武宏木口木版画名作展」(アートゾーン神楽岡 京都) 「線の芸術 ドローイング展」(不忍画廊) 「-妖(あやかし)-のアクアリウム」(パークホテル東京) 「ブレイク前夜展」(スパイラルガーデン) 「アナムネシスの光芒へ-幻視者の蒐集箱-」(不忍画廊) |
2014 | 「二階武宏個展 《木口木版・ドローイング・油彩》」(不忍画廊) |
2013 | 「タロット展 22artists」(ラッズギャラリー 大阪)(ギャラリーヒルゲート 京都) 「国際木版画フェスティバル」(蔚山、韓国) 「Hangzhou Print Exbihition Art+1」(杭州、中国) |
2012 | 第18回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展《審査委員特別賞》受賞 「日本・英国国際版画展」(京都市美術館、北九州市美術館アネックス 福岡) 「Japanese Contemporary Wood」(Gallery Pryzmat クラクフ、ポーランド) 「国際版画ビエンナーレ」(ドウロ、ポルトガル) 「中国都市快報版画展」(中国版画公社 杭州、中国)、第1回居室版画芸術展(杭州、中国) 「京都十景出版記念展」(ギャラリーヒルゲート 京都) 「第19回鹿沼市立川川上澄夫美術館 木版画大賞東京展」(INOAC銀座並木通りギャラリー 東京) |
2010 | 第78回日本版画協会展《準会員優秀賞》受賞 第16回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展《準大賞》受賞 「日本・ポーランド国際版画展」(京都市美術館別館、島根県立美術館) 「20世紀~21世紀まで・日本当代版画展」(杭州浙江省美術館 中国) |
2008 | 「日本・アメリカ国際版画展」(京都市美術館別館、徳島県立近代美術館、東京都美術館) |
2005 | 第73回日本版画協会展《奨励賞》受賞 「第1回鑿刻の会展」(ミウラアーツ 東京) 「日本・タイ国際版画展」(京都市美術館別館、福岡アジア美術館) |
2004 | 京都精華大学芸術学部造形学科版画分野卒業「二階武宏展」(石田大成社 京都) 第72回日本版画協会展《山口源新人賞》受賞 |
1980 | 名古屋市生れ |
取扱作品|Artworks

《舞妓》
紙本、着彩 22×15cm 額付
1980年代 72.7×116.7.jpg)
《花の遍歴(自画像のある風景)》
1980年代 日本画混合技法 72.7×116.7cm(M50号) 額付

《森の奥の白い家》
2023 紙、水彩 14×21cm 額付

《森の奥の白い家》
2023 紙、水彩 14×21cm 額付
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