オープニング企画「人物画 風景画 静物画」展
[ 2012年9月9日 ]
9月21日(金)~10月27日(土) 日祝休廊 11:00~18:30
10月6日(土)16:00~ アーチストレセプション&チャリティオークション
日本橋移転後の初企画展は絵画を区別する際に、
主に用いる3つの「〇〇画」をタイトルとしました。
1960年開廊当時の作家から2012年新作まで、
30作家50点程の出品となります。
会場にはプロフィール、コメントを載せたガイドブックを用意、
見るだけで楽しめる作品もありますし、
作家・作品の背景や作品コンセプトを知る事で楽しめる作品もあります。
新しいギャラリーと合わせ、ご高覧頂ければ幸いです。

【出品作家】
會田千夏 池田俊彦 池田満寿夫 伊藤亜矢美 大島哲以 門坂流 北川健次 呉亜沙
駒井哲郎 古茂田守介 斎藤真一 作田富幸 鈴木敦子 菅野陽 清宮質文 釣谷幸輝
中佐藤滋 成田朱希 橋場信夫 長谷川利行 浜口陽三 藤田夢香 藤浪理恵子
元田久治 安元亮祐 柳ヨシカズ 山田純嗣 山中現 ホルスト・ヤンセン ヴォルス
アーチスト・レセプション 2012.10.6
[ 2012年10月10日 ]
オープニング企画展出品作家の皆様が、各自忙しい中、大勢駆けつけてくれました。
NYより藤浪理恵子さん、札幌から會田千夏さん、小さなお子様二人とご家族で呉亜沙さん、
中佐藤滋さんは奥様と、門坂流さんはご友人の作家さんと、柳ヨシカズさんもオークションから参加して頂きました。


NYから来春個展予定の藤浪理恵子さんと、同じく来春個展予定の門坂流さん

中佐藤滋さんご夫妻と、柳ヨシカズさん


来年3月個展予定の、會田千夏さん(左)

鈴木敦子さんと、チャリティ企画でご協力頂いたアートコレクター細川さん

呉亜沙さんは赤ちゃんとご一緒です。

*出品作家の皆様、コレクターの皆様、その他来廊されたたくさんのお客様、
お茶とお菓子だけのレセプションとなってしまいすみませんでした。。。
(直前まで開催の、チャリティ・オークションの応対に追われてしまったのでした)
各作家さんのこれからの個展オープニングなどでは、
もっとゆっくり楽しんでもらえるようにしたいですね。
[ アーティストニュース ][ 藤田 夢香 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月9日 ]
光景–時には空で泳ぐように…
The Scene—Sometimes swim in the sky…
いつかみた場所。いつも居る場所。時を経て変わってゆく風景… 思いもよらず、失ってしまう風景
私たちは、意識せずとも私たちのいる場所の記憶を積み重ねている。
いつも。どこでも。何処に居ても、それぞれの「懐かしい」風景がある。
そして、どんな場所に行っても夕焼け空を眺めていると、「懐かしさ」が込み上げてくる。
それは、きっと、目の前の夕焼けを通して自分自身のやわらかな記憶といつの間にか交信しているからだろうと想う…
そんな、それぞれの記憶にほんの少しでも呼び覚ますことができるようにと、ちょっぴりファンタジーの世界を作品に込めました。


藤田夢香「光景―時には空で泳ぐように…」
上:LED点灯前/下:LED点灯後
1976~ 東京生まれ 千葉県在住/美学校にてシルクスクリーンを始める。主にシルクスクリーン手法でのモノタイプを発表している。南フランスCAGNES・SUR・MERにて「JAPAN VISIONS CONTEMPORAINES」展参加、洋画商協同組合青年部企画「FIELD OF NOW 2002 彩色健美」推薦出品、「The Allure of Contemporary Japanese Prints」(ワシントンD.C.)ほか。
30Artists チャリティ・オークション2012.10.6
[ 2012年10月7日 ]
30Artistsチャリティ・オークション2012.10.6
◎ 開催日時:10月6日(土) 午後4時~午後5時頃迄
*大盛況の内、終了いたしました。
落札頂いたお客様、ご出品頂いた作家、本企画にご協力いただいた皆様、御礼申し上げます。
10月中に本HPにて結果をご報告させて頂きます。ありがとうございました。
◎ 出品内容:「人物画 静物画 風景画 」展の下記全30作家×各1点(作品 or アーチストグッズ)
(會田千夏、池田俊彦、池田満寿夫、伊藤亜矢美、大島哲以、門坂流、北川健次、呉亜沙、駒井哲郎、古茂田守介、斎藤真一、 作田富幸、菅野陽、鈴木敦子、清宮質文、釣谷幸輝、中佐藤滋、成田朱希、橋場信夫、長谷川利行、浜口陽三、藤田夢香、 藤浪理恵子、元田久治、安元亮祐、柳ヨシカズ、山田純嗣、山中現、Hヤンセン、ヴォルス)
募金箱<ウサギマミレBOX(長沢竜太作)>
1.jpg)
*2011年開催の「12年後の兎年まで考える~ウサギマミレ、マレニネコ」展では、入場料1000円をこのウサギマミレBOXに入れて頂き(400名入場)、入場料全額を日本赤十字社を通じて義援金として寄付致しました。
*2012年(今回の)チャリティ・オークションでは落札全額を入れて頂きました。
[ アーティストニュース ][ 鈴木 敦子 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月7日 ]
日常の何気ない暮らしの中で 心に残った物たちを自分の中であたためて、
これからも作品に残していけたらと思います。
鈴木敦子

穏やかな週末(青) 27×16.5cm
鈴木敦子/Atsuko Suzuki 1968~
愛知県生まれ 名古屋芸術大学美術学科絵画科卒 千葉県在住
アーチストであり職人である=自画・自刻・自刷で制作する木版画家。十数版色を重ねた繊細な作品は浮世絵師~新版画・創作版画の正統な流れを汲む現代作家といえよう。山本鼎版画大賞展《入選》 川上澄生美術館木版画大賞展《準大賞》 詩画集『午後の光 詩:垣内磯子』(パロル舎) 「新収蔵品展 鈴木敦子 樋勝朋巳展」(須坂市版画美術館)
[ アーティストニュース ][ 池田 俊彦 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月6日 ]

「翁ーQ 一角」 18.3×11.6cm
池田俊彦/Toshihiko Ikeda
1980~ 東京都生まれ 多摩美術大学油画専攻卒業、東京芸大大学院版画専攻修了 東京都在住/<福沢一郎記念賞>受賞、<平成18年度文化庁買上げ優秀美術作品>、Prints Tokyo 2007 <町田市立国際版画美術館賞>受賞、第7回高知国際版画トリエンナーレ展<日和崎尊夫賞>受賞、「ドローイングとは何か」—第1回≪グランプリ≫受賞、第5回山本鼎版画大賞展 ≪優秀賞≫受賞
[ アーティストニュース ][ 成田 朱希 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月6日 ]
私がこの夏、一番熱中したのは読書です。羅列致します。
◆「殺ったのはおまえだ」新潮45編集部編 ◆「殺人者はそこにいる」新潮45編集部編 ◆「池の端界隈」木村東介 ◆「画像でみる噂の恐怖ファイル」コアマガジン ◆「スカム・カルチャー」秋田昌美 ◆「トラウマ映画館」町山智浩 ◆「スーホの白い馬」モンゴル民話◆「鞍馬天狗のおじさんは、聞書アラカン一代」竹中労 ◆「サーカス」森田一朗 ◆「発情装置、エロスのシナリオ」上野千鶴子 ◆「黒い看護婦、福岡4人組保険金連続殺人」森功 ◆「少年Aの告白」伊藤芳朗◆「カプセル、新潟少女監禁事件密室の3364日」松田美智子 ◆「消された一家、北九州、連続監禁殺人事件」豊田正義 ◆「戦慄!恐怖劇場」稲垣淳二 ◆「どんぐりと山猫」宮沢賢治 ◆「かばんうりのガラゴ」島田ゆか ◆「ゲゲの鬼太郎、おばけ宇宙大戦争」水木しげる ◆「箱庭センチメンタル」小林キュウ ◆「昼顔」ジョセフ・ケッセル 成田朱希

上 :「溶ける呪文」F4
下左:「昼顔(赤い靴)」F4
下右:「従う夢(緑のブーツ)」F4
成田朱希/Aki Narita
1966~ 青森県生まれ 千葉県在住
独学で学んだ油画が10代後半頃、評論家・ヨシダヨシエや細江英公に認められ画家となる。個展(スペースニキ) NICAF(東京国際フォーラム) 作品集:『線描画作品集』(日本芸術出版) 企画展参加(マリアの心臓) 劇画連載:「平成の怖い話」ワニマガジン、『ガロ』青林堂ほか 装幀・挿画:『舞台/萩原葉子著』、『ミッドナイトコール/上野千鶴子著』、『妄想老人日記/野坂昭如著』ほか
[ アーティストニュース ][ 橋場 信夫 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月6日 ]
私の芸術上の大きな転機は1978、79年パリ在住のおり、幸運にもラスコーの洞窟で手形を見た事にある。
彗星が長い時を旅し、また巡り会った、そんな思いに溢れていた。
洞窟は1963年マルローによって閉鎖され、一日5人25分という条件で見学が許されていた事を帰国後知った。
そんな事は知らずに訪れたラスコーで、どうして見学が許されたのか?
太古の画家と私の間のイニシエーションだったのかもしれない。
その後、私の作品のテーマは「根源的」な物へと絞られていった。
人間にとっての「根源的な」存在や時間、
日本人にとっての「根源的な」精神、文化、宗教、美、風土を現代という視点を通して表現している。
その表現はシンプルで明快な構成であるが、多くの物をそぎ落として、なおそこにあるもの、
つまり「根源的」な物がそこには満ちあふれているのである。
橋場信夫

「月見人」24×24cm
橋場信夫/Nobuo Hashiba
1950~ 東京都生まれ 東京都在住 。
エコール デ ボザール ヤンケルのアトリエに学ぶ(パリ)。川瀬敏郎とのコラボレーションで、現代美術による「室礼(しつらい)」の第一人者。コレクション:印刷美術館、慶応義塾大学、ハイアット リージェンシー大阪、センチュリー ハイアット東京、日航ホテル、ANAホテル、京王プラザホテル東京、和久傳、富美代(京都)、あさば(修善寺)、石葉(湯河原)、蓬莱(伊豆山)、水明館(下呂)、トヨタ自動車(豊田)、JAL羽田北ダイアモンドプレミアラウンジ、ザ ぺニンシュラ東京、ザ ウインザーホテル洞爺湖(北海道)、シェラトンホテル広島、ANA インターコンチネンタルホテル東京、ANA 羽田空港新国際線ターミナル VIPルーム他多数。
[ アーティストニュース ][ 門坂 流 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月5日 ]
「鶇(つぐみ)」
厳寒の夜の舗道の脇に横たわっている鶇を見つけ、両手でそっと持ち上げた所
まだ暖かく震えていましたので、そのまま手の内で暖めながら家に運んだのですが、
残念ながら死んでしまいました。
ヴェランダの植え込みに寝かせて翌日埋葬してあげようと思っていたのですが、
朝見ると姿が消えていました。 門坂 流

「鶫(ツグミ)」 6.5×10.7cm
門坂流/Ryu Kadosaka
1948~ 京都府生まれ 東京芸術大学油画科入学 東京都在住 / グラフィックの仕事においてドローイング作品発表(直木賞・芥川賞など受賞の著名作家の装幀百冊以上)、その後エングレーヴィン手法により山や川、森林風景等を制作し続けている。「線の迷宮―細密版画の魅力」(目黒区美術館)出品/作品集:『風力の学派』(ぎょうせい)、『百年の預言』(朝日新聞社)、『Drawing Works 1』(不忍画廊)
[ アーティストニュース ][ 山中 現 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月4日 ]
「描くこと」について
長く木版画を制作しているとどうしてもマンネリに陥る。技術は上手になるのだが、技術だけで制作してしまうからだ。そんな時僕は、水彩画や油絵を描いてみる。描くという事を忘れたくないからだ。彫りや刷りをとおして、間接的に作っていく木版画と違って、筆を使って直接絵を描くことは、目の前に生まれて来る色や形にその場で反応していく感覚が必要になる。時には体全体を使って描くこともあり、版画を作るときの体の動きとは違った動きが生まれ、それが画面に反映して来る。「描く」ということの原初的な面白さがそこに在り、木版画も「版で描く絵」であることを思い出させてくれる。 山中 現


山中 現 1/Gen Yamanaaka
1954~ 福島県生まれ 東京芸術大学美術学部油画科卒 埼玉県在住。
西武美術館版画大賞展」《日版商買上げ賞》受賞後、擬人化されフォルムのモノクロ木版画で日本で一番忙しい木版画家となる。2011年、福島県立美術館で開催された「山中現展」は木版画、油彩、モノタイプの代表作が集められた大回顧展となった。2011年6月、不忍画廊での新作個展で、初のコラグラフ集 『玩具頌』を刊行する。
[ アーティストニュース ][ 中佐藤 滋 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月4日 ]
引越しが残したもの
出品した作品と引越しという出来事は共通性が無く関係がないような感じがしますが、
実はあるキッカケが作品の生まれたもと。
昨秋、慌しく東京から千葉に移動する事となり計画性も無く、まして準備も知識も体力も無い中で
年老いての作業は肉体・精神的にもバタバタガタガタの毎日でした。
制作や展覧会の為の在廊等は激しい運動の後で無理矢理急に息を整えるようなモノであり、
結構苦しく感じた次第です。 その後においても長い間暮らしてきた町を離れて人も風景も変わり、
慣れない生活の中で落ち込み集中力も無くなり、作品が思うように描けず眠れない日が続きました。
そんなある夜、いつも通り頭がボケーとしていると
夢か現実か?幼い少女が近寄って来て
「元気ないね。どうしたの?」と、
その一言の心地よい声の響きに癒され、またその自然な仕草にイメージが膨らみ、
新たな制作意欲が湧いて来た時、朝になっていました。
そんな中から生まれたのが
「赤い靴」、「いらっしゃいませ」、
となりました。 中佐藤 滋

中佐藤滋/Shigesru Nakasato
1947~ 東京都生まれ 東京都在住。
NICAF(東京国際フォーラム)、安田火災美術財団奨励賞展等出品 安井賞展《入選》
一線美術展《文部大臣奨励賞》 詩画集『七つの月 詩:宇里香菜』
[ アーティストニュース ][ 安元 亮祐 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月4日 ]
少年の頃の思い出、
裏町の路地で見かけた少女、
目と目が合って、初めて出会った娘なのに懐かしい思いがした。
何故?
今だに不思議な気がしている。

昼下がりの少女 39.5×12.8cm
安元亮祐/Ryosuke Yasumoto
1954~ 兵庫県生まれ 筑波大学付属聾学校美術専攻科卒 茨城県在住。
大原美術館で見た松本竣介の絵画が「画家・安元亮祐」の誕生・出発点である。安田火災美術財団奨励賞展《新作秀作賞》 セントラル美術館油絵大賞展《佳作賞》 第27回昭和会展《昭和会賞》 安井賞展《入選》 当画廊より、詩画集『風の神話 詩:松永伍一』刊行+作品集2冊刊行
[ アーティストニュース ][ 伊藤 亜矢美 ]
オープニング企画展より
[ 2012年10月4日 ]
「青いファミリー」
静かに暮らしてて、地味やけど結構幸せです。

「心地いい席」
原っぱに座って、草と一緒に風にあたって気持ちいいなと思っています。

「三角リス」
どんくさいけど、とても真面目な性格のリスです。

伊藤亜矢美/Ayami Ito 1980~ 大阪芸術大学美術学科卒 大阪府在住
木版画、ミクストメディアの手法により、「おにぎり」をメインモチーフに、ほのぼのした作品を描く。
第3回イルフビエンナーレ日本童画大賞展《審査員特別賞》、第15回川上澄生美術館木版画大賞展《準大賞》。
ボローニャ国際絵本原画展《入選》(2011 板橋区立美術館他 全国巡回展)、個展「おにぎり散歩」(SHINOBAZU.G)
[ アーティストニュース ][ 呉 亜沙 ]
オープニング企画展より
[ 2012年9月30日 ]
もしこの世界に生命がいなくなったら世界の存在自体を自覚する者がいなくなる
世界自体はそこにあっても 意味などを問うものがいなくなってはロマンも何もない。
子供を産んで 大きなうねりの一部を紡ぐ仕事をした気がする。 呉 亜沙

Babies 42×55×h67cm
呉 亜沙/Asa Go
神奈川県生まれ 東京芸大大学院油画専攻修了 東京都在住
芸大在学中に上野の森美術館大賞展《優秀賞》受賞する。府中市美術館で「公開制作」、「寺田コレクション展」、「U・S・B展」(ハンガラム美術館・ソウル)、佐藤美術館で個展、「猫まみれ展」(カスヤの森現代美術館、東御市梅野絵画記念館、山形美術館)、「DOMANI 2010」 (国立新美術館)で出品の巻物、インスタレーションなども話題となる。不忍画廊より3冊の作品集刊行『くっつく』、『the floating』、『The Unknown』、日本だけでなくアジアでの展示も多い。
[ アーティストニュース ][ 柳 ヨシカズ ]
オープニング企画展より
[ 2012年9月29日 ]
The eyes of beauty(美女の瞳)
「美しい顔」モデルはオードリー・ヘプバーン。
清楚で可憐なイメージの彼女の瞳に少し違和感が生まれるようにした。
顔はその人の感情や生き方など、目に見えないものをたくさん内包していて魅力的な造形物だと思う。
また捉える側の人間の感情や生き方などによって、いろいろなニュアンスが加わってくる。
絵画作品は絵の具が固着した物質であるが、そうした流動的な要素が含まれることが面白いと感じた。 柳ヨシカズ

右:The eyes of beauty(davy’s grey) 40.9×40.9cm
左:The eyes of beauty(maroon) 40.9×40.9cm
柳ヨシカズ/Yoshikazu Yanagi
1977~ 群馬県生まれ 筑波大学大学院美術専攻洋画コース修了 千葉県在住
作家自身「生真面目な性格」だと言う。その表現手段(=シンメトリーでいかに魅力ある絵画を創造するか)がコンセプト
「ひとのかたちひとのきもち」(船橋市民ギャラリー)、「AIM2005」(北総線矢切駅界隈)、「TOKYO WONDER SEEDS」(トーキョーワンダーサイト渋谷)、「BAS2008 恐れから親しみへ」(Bunkamura Gallery)、「I氏コレクション展」(高崎市美術館)
[ アーティストニュース ][ 會田 千夏 ]
オープニング企画展より
[ 2012年9月29日 ]
言葉になりきれないでいる誰かが、 自分の中に居るような気がすることが有ります。
いつもではないけれど「portrait」を描くようになってからは、
色を画面に置くたび、 言葉にできないモノが此処に在る、と、実感することが多くなりました。
絵一つ一つは、似ているようでもあるし、 だけど、ほんの少しずつ変化も何処かに生じているような気がします。
そして、自分であって、確実に全くの自分でもないのです。 會田千夏

portrait 2012.8.9 30×30cm

portrait 2012.8.9 30×30cm
會田千夏/Chinatsu Aita
1980~ 札幌生れ(在住) 多摩美大大学院修了
最年少で全道展最高賞受賞、VOCA展、北海道立近代美術館「A MUSE LAND 2007」では小林孝旦、名和晃平等とともに出品。
[ アーティストニュース ][ 藤浪 理恵子 ]
オープニング企画展より
[ 2012年9月28日 ]
2011年、遠く離れた自国の信じがたい災害の報を受けたとき、また匿名の個人の顔を書きたいという強い衝動があり、3月11日以前に制作していた シリーズを中座し、『Requiem for our silence』の制作をはじめた。
原則として3つの層で構成する。
第一の層、鏡面に 微粒子で個々粒子が安定した純然たる黒のグラファイトで水平のドローイングから動きを発生させて環境と変動を象徴する形。
第二の層、フィルムに黒から褐色へ有機的に変化する性質を持つアスファルトによって人の存在を表し第一層に重ね合わせる。
第三層、白色系の顔料の混合で、白から半透明に変化してゆく流れで下の2層に時間や記憶の要素を与えた。
全体で一つの空間で無言の合唱のようになるようにイメージして4つの違うサイズを制作、今回の4点は嬰児—幼児—子供—思春期を組み合わせた。全体を通してそれぞれの年代による環境と自我の関わりを流れとしてみてもらえ またその年代の自身に思いを馳せていただければ、と思っている。 藤浪理恵子

Requiem for our silence 16-4 40×40cm
Requiem for our silence 12-3 30×30cm
Requiem for our silence 10-7 25×25cm
Requiem for our silence 8-1 20×20cm (上から順に)
藤浪理恵子/Rieko Fujinami
1960~ 千葉県生まれ 東京造形大卒 多摩美大学院修了 NY在住
文化庁買上げ優秀美術作品選定 パブリック・コレクション:神奈川県立近代美術館、文化庁、東京ステーションギャラリー、Tikotin Museum of Japanese Art(イスラエル)他
http://www.riekofujinami.com/