斎藤真一展 「初期名作と瞽女・さすらい」

[ 2012年12月26日 ]

2013年1月7日(月)~1月26日(土) 日祝休廊 11:00~18:30

盲目の女性旅芸人・瞽女(ごぜ)を描き、失われてゆく日本の文化をテーマに独自の作品世界を創り出した画家・斎藤真一(1922~1994)
今展は瞽女を描く以前(1960年代前後)の滞欧作や初期作品時代にスポットを当てた展覧会です。

場所や人物も特定できないどこか異国情緒を感じさせる不思議な魅力溢れる作品には、
何度も通った大原美術館で観たであろうアンリ・ルソーなど西洋絵画からの影響や、
同郷の画家・国吉康雄の色彩、師として尊敬し瞽女作品へと導いてくれたた藤田嗣治の繊細な線など、
多くの先達画家の影響が見られ、その絵画へのたゆまぬ研究心がその後の瞽女作品の成功へと導いたのです。
今展では初期の油彩・素描作品を中心に、瞽女シリーズ、さすらいシリーズなど20余点を展示いたします。

■ ギャラリートーク
日時 : 1月12日(土)午後3時~
内容 : 斎藤真一研究家・池田敏章氏に100点以上の斎藤真一作品のコレクションや資料を
新潟県上越市に寄贈したエピソード等をお話しいただきます。
※入場無料、お申込み不要です。

■ 特別展示「斎藤真一のアトリエより」
朱雀院ギャラリー・斎藤裕重氏(ご長男)のご協力により、
未完成の絵画・イーゼル・筆・絵具・蔵書・モチーフとなったアンティークなどを
使用していたアトリエからお借りしビューイングルームにて特別公開いたします。

■ 期間限定ショップ
これまでに開催した10数種の貴重な展覧会図録(生前&没後)、ポストカード、一筆箋、
絶版ポスター(サイン入り有)、作品入り絶版豪華本やご遺族証明によるリトグラフなど・・・
ミュージアムショップ以上に充実した、斎藤真一関連グッズを会期中に限り販売いたします。

【斎藤真一|Shinichi Saito】

[ 斎藤 真一 ] よみがえる斎藤真一の「心」

[ 2013年1月8日 ]

斎藤真一と、その作品が繋ぐ「心」の交遊録

画家・斎藤真一が、作品を通して本当に伝えたかったのは 「心」 かもしれません。
画家と作品を通じて “心の交遊” をしてきた方々によるエッセイやコラム。

■ 執筆者
池田 敏章(斎藤真一コレクター・研究者/2011年上越市に150点のコレクションを寄贈)
斎藤 裕重(斎藤真一ご長男/著作権者/朱雀院ギャラリー)
荒井 一章(不忍画廊会長/1964年、画商とした初めて購入したのが斎藤作品。亡くなるまで交遊を続けた)

■ エッセイ・コラム
池田 敏章
「不忍画廊と斎藤真一と私」

斎藤 裕重
「私の街角 斎藤真一 1994年」

荒井 一章
「斎藤真一と木村東介のこと」
「斎藤真一との出逢い」

[ 斎藤 真一 ] 書籍「斎藤真一作品集Ⅱ」

[ 2013年1月5日 ]

「斎藤真一作品集Ⅱ 初期名作と瞽女・さすらい」
2004年不忍画廊刊 20×21cm 64頁
2,000円(送料300円)

[ 斎藤 真一 ] 斎藤真一展 「初期名作と瞽女・さすらい」 会場風景

[ 2013年1月5日 ]

<初期の名作・滞欧作>


「アコーディオンを弾く少年」1962年と、「イタリア アッシジの女」1959年(滞欧作)


1960年前後の初期作品


「楽師」1964年(『斎藤真一放浪記』美術出版社掲載)

<越後瞽女日記シリーズ>


「たき瞽女の唄」1971年頃 下:斎藤真一旧蔵の瞽女写真
(このスペースでは瞽女唄が流れています)


「陽の唄」1982年(池田敏章氏蔵)
上:上越市に100点以上寄贈した池田氏のコレクションの第1号
下:2012年上越市立総合博物館で開催された「池田敏章コレクション 斎藤真一 瞽女」展の図録

 
右手前の作品:「帰郷」1965年は、瞽女を描き始めた頃の初期作品として、
没後の回顧展には必ず出品される小さな名作

<さすらいシリーズ>


左:「花園の少年」1979年      右:「フルート」1979年
斎藤作品に登場する男のモチーフには道化師や楽師が多い

 <同時開催:「斎藤真一のアトリエより」コーナーへ>

左奥:「三人の子供」1961年  右手前:「アッシジにて」1959年(滞欧作)
コンテやペンで描かれたデッサン、線描などに画家の本質が垣間見え味わい深い

左の写真が何枚も貼られたパネルには直筆を使用したキャプションが添えられている
右上の写真は、1959年、藤田嗣治のパリのアトリエで撮影された貴重な2ショット

 


アトリエに遺された、未完の作品、イーゼルなど


作品のモチーフには、異国の地で求めたアンティークが良く登場した。



遺された絵具や、筆、蔵書、制作中に聞いていたCDなど

<会期中限定のショップ>

斎藤真一が生前承認しながら直筆署名出来なかったリトグラフ、
生前・没後に開催れた貴重な展覧会図録、ポストカードなど

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