山田 純嗣|Junji Yamada(1974 – )
長野県飯田市に生まれる。1999年愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了。令和4年度文化庁新進芸術家海外研修制度によりフィンランドに滞在。
途方もなく時間のかかる制作プロセスを得て完成させる作品で、「絵画とは何か?」について考察する現代アーティスト。代表作は、「貴婦人と一角獣」(東京ステーションギャラリー蔵)、ボッス「快楽の園」(愛知県立美術館蔵)、モネ「睡蓮」、雪舟「秋冬山水図」などの名画(二次元)を、まず立体(三次元)にして元の名画と同じ構図(ジオラマ)にして撮影、撮影した写真(二次元)上にマチエールとして銅板を刷り樹脂を施して完成させるという<絵画をめぐって>シリーズを展開している。
2015年、パークホテル東京(汐留)の「アーティスト・イン・ホテル」プロジェクトで、半年間をかけ客室壁画「アーティストルーム【 山水/Landscapes】」を制作。
<受賞>1999年熊谷守一大賞展《優秀賞》受賞。2010年平成21年度愛知県芸術文化選奨《文化新人賞》受賞。2016年第2回PATinKyoto京都版トリエンナーレ2016《一般財団法人ニッシャ印刷文化振興財団賞》 他 <収蔵>愛知県美術館、東京ステーションギャラリー、町田市立国際版画美術館、神奈川芸術文化財団、桜ヶ丘ミュージアム(愛知県)、上山田文化会館(長野県)、はるひ美術館(愛知県)、浙江省美術館(中国)、国立台湾美術館(台湾)他
略歴 | Biography
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1974 | 長野県飯田市に生まれる 作家WEBサイト |
1996 | 「次代の版画」(愛知芸術文化センターアートスペースX/名古屋) |
1998 | 現代日本美術展(以後毎年 *2000《賞候補》) |
1999 | 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了 JAPAN CONTEMPORARY ART EXHIBITION(国立チェンマイ美術館/タイ) ART BOX大賞展《準大賞》受賞 熊谷守一大賞展《優秀賞》受賞 |
2000 | 浜松市美術館版画大賞展《奨励賞》、日本版画協会展《奨励賞》受賞(東京都美術館) |
2001 | 神奈川国際版画トリエンナーレ《神奈川芸術文化財団賞》受賞、韓日中現代版画展(Silk Gallery/ソウル) |
2002 | 高知国際版画ビエンナーレ出品、第12回ソウル国際版画ビエンナーレ出品 |
2003 | 青木繁記念大賞展《優秀賞》受賞、第3回夢広場はるひ絵画ビエンナーレ《奨励賞》受賞 |
2004 | 「山田純嗣展」(はるひ美術館・愛知) |
2006 | 「『名古屋』の美術 これまでとこれから-」(名古屋市美術館) VOCA2006「現代美術の展望 新しい平面の作家たち」(上野の森美術館) 「KAMOKU」(Lab Gallery/ニューヨーク) 「BAS2006」(Bunkamura Gallery) 「写真×版画」を超えて(不忍画廊/SHINOBAZU GALLERY) 「Independent-イメージと形式-」(愛知県美術館ギャラリー) |
2007 | 「アートフェア東京2007」(東京国際フォーラム) 「BAS2007 -extremes meet-」(Bunkamura Gallery) 「TCAF07-東京コンテンポラリーアートフェア2007」(東京美術倶楽部) 「Independent -ダブル・リアリティ-」(愛知県美術館ギャラリー) |
2008 | 「VISIONS-増殖するイメージ / 山田純嗣、名和晃平、廣澤仁、元田久治」(日本橋高島屋 美術画廊X、新宿高島屋 ) 「アートフェア東京2008」(東京国際フォーラム) 個展「DEEP FOREST-既視感の森-」(日本橋高島屋 美術画廊X) 個展「FOREST」(不忍画廊/SHINOBAZU GALLERY) 「ART OSAKA 08」(堂島ホテル) 「Dual-Life」(愛知県美術館ギャラリー) 「TCAF08-東京コンテンポラリーアートフェア2008」(東京美術倶楽部) |
2009 | 「HAPPY WORKS!!」(SHINOBAZU GALLERY) 「版で現す 現代の造形 -Life & Art-」(東広島市美術館) 「アートフェア東京2009」(東京国際フォーラム) 個展「絵画をめぐって ― The Pure Land ―」 (中京大学 C・スクエア) 個展「The Pure Land」(不忍画廊/SHINOBAZU GALLERY) 「ART OSAKA 08」(堂島ホテル) 「TCAF09-東京コンテンポラリーアートフェア2009」(東京美術倶楽部) 「ねこまみれ-吾輩はネコキチである」(東御市梅野記念絵画館) 「現代絵画の展望 12人の地平線」(旧新橋停車場 鉄道歴史展示室/企画:東京ステーションギャラリー) |
2010 | あいちアートの森(ナゴヤインドアテニスクラブ ほか) 第29回損保ジャパン美術財団 選抜奨励展(損保ジャパン東郷青児美術館) 平成21年度愛知県芸術文化選奨《文化新人賞》受賞 個展「森へ」(アートフェア東京2010・東京国際フォーラム) 個展(ART FAIR KYOTO 2010・ホテルモントレ京都) 「アイチ・ジーン」(愛知県立芸術大学 芸術資料館、豊田市美術館巡回) |
2011 | 「招き猫亭コレクション 猫まみれ~ようこそ猫の迷宮へ~」(山形美術館、笠間日動美術館) 「ウサギマミレ、マレニネコ」(SHINOBAZU GALLERY) 「アートフェア京都」(ホテルモントレ京都) 「ART OSAKA」(ホテルグランヴィア大阪) 「絵画」―写真を超えて(不忍画廊/SHINOBAZU GALLERY) 個展「絵画をめぐって─ À Mon Seul Désir ─」(日本橋高島屋 美術画廊X) 「+PLUS THE ART FAIR 2011」(東京美術倶楽部) |
2012 | 「ポジション2012名古屋発現代美術~この場所から見る世界」(名古屋市美術館) 個展「絵画をめぐって-死んでいるのか、生きているのか」(不忍画廊/SHINOBAZU GALLERY *日本橋へ移転) |
2013 | 11月-2014.2月「アイチのチカラ! 戦後愛知のアート、70年の歩み」(愛知県美術館) 8月-10月 「Imago Mundi」Fondazione Querini Stampalia(ヴェネツィア) 8月 「ART NAGOYA 2013」(ウェスティンナゴヤキャッスル) 7月 「ART OSAKA 2013」(ホテルグランヴィア大阪) |
2014 | 「山田純嗣展 絵画をめぐって-理想郷と三遠法-」(一宮市三岸節子記念美術館) 「next」(ホクト文化ホールギャラリー) 「WHITE SUMMER」(パークホテル東京) 「KYU-KYO 究竟」(Eclipse Mill Gallery) |
2015 | アーティスト イン ホテル「アーティストルーム 【山水/Landscapes】」制作(パークホテル東京、31F客室) |
2016 | 「線の芸術 ドローイング展」(不忍画廊・東京) 「gift 2016 -artists & collection-」()(不忍画廊・東京) 第2回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ2016 《一般財団法人ニッシャ印刷文化振興財団賞》 |
2017 | 個展「絵画をめぐって-影のない-」(不忍画廊・東京) 「コレクションのドア、ひらきます」(東京ステーションギャラリー) |
2018 | 個展「絵画をめぐって –2・3・2-」(日本橋髙島屋美術画廊X・東京) 「めがねと旅する美術展」(青森県立美術館/島根県立石見美術館/静岡県立美術館) 「□△◯-まるさんかくしかく-」島根県立石見美術館 |
2019 | 「アイチアートクロニクル」(愛知県美術館) Collection|近代美術 ⇄ Selection|現代美術(不忍画廊・東京) “Imagination dead imagine” 會田千夏|設楽知昭|三井田盛一郎|山田純嗣(不忍画廊・東京) |
2020 | 「山田純嗣個展 絵画をめぐって 点景」(不忍画廊) コラボレーション「Volvo Art Project」ペイントカー制作、「Volvo Art Projectコラボカー展示」(ボルボ・カー名駅北、名東、刈谷) |
2021 | 個展「絵画をめぐって 花と花瓶」(アインソフディスパッチ・名古屋) 「シノバズクロニクルⅣ 無音の情景」(不忍画廊) |
2022 | 「軌(わだち)をたどる――5人の画家たちの「あれから」」(清須市はるひ美術館(愛知)) 個展「絵画をめぐって あることとないこと」(不忍画廊) 令和4年度文化庁新進芸術家海外研修制度によりフィンランドのユヴァスキュラに1年間滞在。 |
2023 | 「SECRET」(不忍画廊) 「古今東西 蒐集匣」(不忍画廊) |
2024 | 「I want to see the other side of the scenery you saw」(AIN SOPH DISPATCH) 個展「Junji Yamada – Metsä-」(不忍画廊) |
<パブリックコレクション> | 愛知県美術館、東京ステーションギャラリー、名古屋市美術館、町田市立国際版画美術館、神奈川芸術文化財団、桜ヶ丘ミュージアム(愛知県)、上山田文化会館(長野県)、はるひ美術館(愛知県)、岐阜県付知町、浙江省美術館(中国)、新彊芸術学院(中国)、国立台湾美術館(台湾)他 |
パークホテル東京 アーティスト・イン・ホテル 山田 純嗣【山水/Landscapes】
2015年、パークホテル東京(汐留)の「アーティスト・イン・ホテル」プロジェクトで、ホテルに滞在しながら客室を丸ごと作品にする「アーティストルーム」を制作。約半年間をかけ2015年3月に客室「アーティストルーム【 山水/Landscapes】」が完成。
作品 | Works
<手法について 《インタリオ・オン・フォト/Intaglio on Photo》>
モノクロプリントされた写真用印画紙(バライタ紙)の上に、エッチングプレス機を用いて直接刷る、作家独自の技法。無地の紙の上にプレス機等を通して刷られる銅版画を初めとした凹版画に比べ、ゼラチンシルバープリント特有の奥行きのある滑らかな階調と、凹版特有の紙表面にのったインクの立ち上がりによるマチエールが同時に得られるのが特徴。
《(09-5) UNICORN IN CAPTIVITY》
2009 ポリコートパネルに印画紙、樹脂、パールパウダー、インタリオ・オン・フォト 72.5×49.5cm ed. 3
《(17-4) 諸国瀧廻り 下野黒髪山きりふりの滝》
2017
パネルに印画紙、樹脂、ラメ、インタリオ・オン・フォト、パールペイント
39×26.5cm
ed. 10
《(21-19) FLORA》
2021
ポリコートパネルに印画紙、樹脂、インタリオ・オン・フォト
28×22cm
ed. 4
(23-6) KANGASVUORI JYVÄSKYLÄ, FINLAND, MAY
2023
ドライポイント、雁皮刷り
19.5×25cm
ed. 20
(24-1) JUUTUA INARI, FINLAND, FEBRUARY
2024
ドライポイント、エッチング
14.5×11.3cm
ed. 30
関連商品 | Items
1. 山田純嗣作品集
2. ポストカードセット
1. 作品集『山田純嗣 絵画をめぐって』
山田純嗣の初の作品集。2015年 不忍画廊刊 限定500部。
価格 ¥2,200(税込)
2.『絵画をめぐって ポストカードセット』
2017年個展「絵画をめぐって-影のない-」(不忍画廊)のポストカード6枚セット。
価格 ¥550(税込)
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