「リュートを奏する犬狼貴族」 1965年 顔彩ほか 91×72.8cm(30F)
3/25(月)〜4/6(土) 日曜休廊 11:00〜 18:30
鬼や動物などを描いた60年代民画風な日本画作品から、1971-72年、文化庁 海外研修でウイーン幻想派に学んだ混合技法による作品など、大作・小品・ 版画・資料など後進の幻想画家たちにも多大な影響を与えた大島ワールドを ご堪能ください。
大島哲以
1926名古屋市生れ|日本画家・中村貞以に師事。院展出品(~1953)|新制作展出品(~1969)|文化庁海外研修員(日本画家として初)ヨーロッパ滞在(’71~’72、主にウィーン)|1974「第一回从展」に参加(〜’81出品)|1982「幻視者たち・ドイツ巡回展」ケルン文化センター、ヴェルツブルグ美術館、翌年「幻視者たち帰国展」伊勢丹美術館|1986 「現代日本美術展」ケンブリッチ、バンクーバー、ロサンゼルス|1999 永眠。不忍画廊・羽黒洞にて遺作展開催|2001,02,03,05,09,12,18不忍画廊にて企画展開催
★不忍画廊発行 「大島哲以作品集 -薔薇連禱-」 ¥800+tax
-infomation-
◆月刊美術 2019年4月号に展覧会が紹介されました。
バラと女性像が融合した「薔薇刑」シリーズをはじめ、擬人化した動物や植物をモチーフに、独自の幻想世界を展開した大島哲以。戦後直後は、日本画家・中村貞以の優秀な門下生として加山又造らと並び日本画界のホープと期待された。だが画壇での地位より「新しい芸術」に純粋に挑み続けることを選んだ画家は、1971年に日本画家として初の文化庁海外研修でウイーンへ。幻想絵画の巨匠フッター、フックス等との出会いを契機に、その画業を確立させていく。さらに帰国後は日本画壇の風雲児・中村正義と出会い、74年に第一回从展に参加。以降の活躍により、戦後を代表する異端画家の一人として美術史にその名を刻み、また後進の幻想画家達に多大な影響を与えた。(掲載文 より)