大野 泰雄 Yasuo Oono(1950 – )
1950年大阪生まれ、岐阜在住。多摩美術大学グラフィックデザイン科に入学するも学園紛争の最中に中退。反戦運動や社会へ目を向け浜田知明、ゴヤなどに興味を持ち、絵本作家の道を志しながら独学で銅版画・油彩画・陶・俳句など様々な媒体で作品を制作する。
「視覚よりも触覚を信頼している。色や形よりも、ディテールや質感が重要で、皮膚感覚を刺激する手触り感のある作品づくりをめざしている(ExtrART file.36より抜粋)」と語る。個性的にデフォルメされた姿形が目を引く大野の作品からは、どこか原始的で民話的な温かい手触りが感じられる。また、ボッス、ブリューゲル、ルドン、寺山修司、澁澤龍彦、阿部青鞋(あべ せいあい・俳人)等からも影響を受け、ヤン・シュヴァンクマイエル作品との出会いからアッサンブラージュ(オブジェやタブローに、鉄線・枯れ葉・獣骨等の多様な素材を組み合わせる)を取り入れるようになり、更に表現の幅を広げていく。
1982年の日本橋・日本画廊での個展で、星野眞吾(日本画家)から「絵に神経を感じる」と評される。その後、山下菊二、田島征三らにも作品評を受けたことをきっかけに、1985年から从展に出展し、毎春、東京都美術館で発表を続ける。
安井賞展、从展(東京都美術館)、行商美術展(全国各地)、PEACE WORKS 展(ニュージーランド)、
河童展(羽黒洞)、ナゴヤアートフェア 2011(名古屋・松坂屋)他出品。
略歴 | Biography in preparation
Click to expand
1975 | 日本版画協会展 (~1977) |
1977 | 主体美術展 |
1985 | 平凡杜出版図書目録の装画(1986、1987)、安井賞展出品 |
1987 | 個展(ギャラリーF/美濃加茂) |
1987 | 美術手帖「特集ネオ・グラフィズムの王国」に紹介 |
1988 | 「金のがちょう」舞台美術 |
1993 | Jのナショナリズム展「堀研,美濃瓢吾との3人展」(ギャラリー・ベージュ/京都) |
1994 | 各務原市民合唱団 舞台美術オブジェ制作 星の村支援コンサート 舞台美術制作 |
1996 | 銀座从展(牧神画廊/東京) |
2000 | 追悼星野眞吾展(ギャラリー48/豊橋) |
2003 | 从小品展(羽黒洞/東京) |
2011 | VARIAナゴヤアートフェア2011(松坂屋ホール/名古屋) 湯島五七五展(羽黒洞/東京) |
2012 | 河童展(羽黒洞/東京) |
2017 | 個展(ギャラリーパスワールド/岐阜) |
2019 | 「陶俳二道・大野泰雄 句集『むつつり』上梓記念展」(羽黒洞/東京) |
2022 | 「山童奇譚(やまわろきたん)大野泰雄 陶人形展」(ギャラリー風庵/岐阜) 「小さな人人展 +人人クロニクル」、「アンコール・ショー!」、(不忍画廊/東京) |
2023 | アートマガジン「ExtrART file.36」(アトリエサード)特集記事に掲載 「シノバズクロニクル2023―100年後に遺したい芸術」、「小さな人人展」、 「異彩の王道」(不忍画廊/東京) |
2024 | 「生誕100年 中村正義展 + 小さな从展 2024」(不忍画廊) 「大野泰雄個展 GIGA GIGA」(不忍画廊) |
<出版> | 銅版画集『どどどどどの歌』、句集『へにやり』『むつつり』、『大野泰雄俳版画集 ふはり』 |
作品 | Works
*作品についてのご質問は、ページ下部の「お問い合わせフォーム」よりお問い合わせください。
2023 オブジェ(ミクストメディア)
H62×W45×D8.5cm
2024
アクリル、アッサンブラージュ、キャンバス
33.3×24.2cm (F4)
2024
アクリル、アッサンブラージュ、キャンバス
27.3×22cm (F3)
2024
アクリル、アッサンブラージュ、キャンバス
41×31.8cm (F6)
2024
アクリル、アッサンブラージュ、キャンバス
53×45.5cm (F10)
『大野泰雄俳版画集 ふはり』
著者:大野泰雄
2024年夜窓社発行、限定200部シリアルナンバー入り
《輪飾(『大野泰雄俳版画集 ふはり』原画)》
2019~21
銅版画、活版
32×38.5 cm
額付き
《笑ふ形(『大野泰雄俳版画集 ふはり』原画)》
2019~21
銅版画、活版
32×38.5 cm
額付き
《機械仕掛け(『大野泰雄俳版画集 ふはり』原画)》
2019~21
銅版画、活版
32×38.5 cm
額付き
関連記事 | Exhibitions and events
-
gift 2024 -2・5・8-
2024.12.13(Fri.) – 25(Wed.) -
大野 泰雄|Yasuo Oono
大野 泰雄 Yasuo Oono(1950 – ) 1950年大阪生まれ、岐阜在住。多摩美術大学グラフィックデザイン科に入学するも学園紛争の最中に中退。反戦運動や社会へ目を向け浜田知明、ゴヤなどに興味を持ち、絵本作家の道を志しながら独学で銅版画・油彩画・陶・俳句など様々な媒体で作品を制作する。「視覚よりも触覚を信頼している。色や形よりも、… -
シノバズクロニクル2023―100年後に遺したい芸術
山中現 ノ 小宇宙part1,2前期:2023.1/13(金)~1/28(土)|*後期:2/1(木)〜2/18(土) 時間:12:00-18:00 休廊:日・月休廊 1960年画廊オープン時から、2023年現在のギャラリーアーティスト新作までを 同じ空間で紹介、近代と現代美術を繋ぐ継続企画シノバズクロニクル2023。 脇田 和 1908‒2005 古茂田守介 1918‒1960 菅野 陽 1919‒1995 駒井哲郎 1920‒1976 斎藤真一 1…
お問い合わせ | CONTACT US
下記フォームに必要事項を記入して「お問い合わせ」をクリックしてください。