櫻井結祈子 個展『果ての森の記録』




櫻井結祈子 個展「果ての森の記録

会期 2023年8月5日(土) – 19日(土)
時間 12:00 – 18:00

休廊日 月曜・火曜

*同時開催:生熊奈央 個展 「遺物奇譚」

櫻井 結祈子|Yukiko Sakurai セラミックアーティスト。1993長野県生まれ、愛知県立藝術大学彫刻領域修了。グロテスクさと愛らしさが絶妙なバランスで入り交じる空想の「ケダモノ」たちを細部にいたるまで繊細につくり込む。昨夏に続き不忍画廊での2度目の個展は、20点程の新作陶作品を中心に “果ての森” をイメージした展示空間となります。

いびつな者、グロテスクな者。
欠けた者、そして過剰な者。
暗闇にひっそりと棲まう獣たち。

しかるに彼らのなんとなつっこいことか。
闇の彼方から、不安の淵から贈られてくる、無垢の愛らしさ、母胎をなつかしむあたたかみ、静穏の至福。

暗黒に溶けこんだ、まばゆい白よ。
はるかなる太古の時代、人間が人間になる以前になじんでいた感覚?

だが、気をつけねばなるまい。
すぎたる白は眩暈でもあり、また、戦慄にまみれた狂気をも呼びこんでくるだろうから。


—— 相馬俊樹『 櫻井結祈子 詩的評論 』




A distorted person, a grotesque person.
The lacking and the excess.
Beasts that live quietly in the dark.

But how friendly they are!
Innocent loveliness, the warmth of a mother’s womb, and the bliss of tranquility that come from beyond the darkness, from the depths of anxiety.

A dazzling white that melts into the darkness.
A feeling familiar to humans long ago, before they became humans?

But you have to be careful.
Too much white is dizzying, and it will also bring in madness filled with shudder.


—— “A Poetic Critical Essay on Yukiko Sakurai” by Toshiki Soma

展示風景

展覧会ブログ

2023/08/04

猛暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。“真夏のダークファンタジー” 2つの個展を同時開催いたします。

❷ 櫻井結祈子 個展 “ 果ての森の記録 ”
会期:8.5(土)〜19(土)
月曜・火曜 休廊 時間:12:00〜18:00


旅の途中、摩訶不思議な生き物たちが住まう果ての森に迷い込んだ、花弁で着飾る獣や、巨大な眼球、森を守るガーディアン…静かに命が絡み合うこの森で、彼らの気ままな暮らしをひっそり見守りましょう。 櫻井結祈子


陶による緻密な作品は生命を吹き込む。昨夏の初個展は遠方からも来客が絶えずほぼ完売。今展では20点程の陶作品、3点のペインティングなどの新作を発表。“果ての森”をイメージした展示空間となります。

遠方やご都合で来られない方は、オンライン櫻井結祈子展→https://art-scenes.net/ja/shows/1025

会場:不忍画廊
TEL: 03-3271-3810
www.shinobazu.com  
※ホームページ、リニューアル致しました‼️

不 忍 画 廊
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6第ニ中央ビル4F
(日本橋高島屋南口を出て真向かいの、理容店のポールのあるビル4F|1Fはカフェ「げるぼあ」)
アクセス:東京メトロ銀座線・東西線「日本橋駅」B2出口より1分|JR東京駅八重洲北口より徒歩約7分