成田 朱希|Aki Narita(1966 – )
1966年、青森県生まれ。はやい時期よりその才を評価された早熟の、そして独学の画家であり、のちに漫画表現をはじめ多方面に活動の場を広げていった。2015年には汐留・パークホテル東京の客室を各作家の絵で埋め尽くすという大がかりな企画に参加し、大作の客室壁画《芸者 金魚》を見事完成させた。
成田のテーマは一貫して、少女の匂い立たせる妖しくも謎めいたエロスであったが、彼女ほどそのコアを深く濃密に追求した表現者はなかなかいないのではなかろうか。成田の差しだすうら若き蠱惑の果実は甘美で、なおかつ危険であり、われわれを恍惚のうちに呪縛するだろう。(相馬俊樹『成田朱希 詩的評論』)
略歴 | Biography
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現在 | 千葉県在住 |
2024 | 「成田朱希 個展 『アドレナカフカ』 アーティストの絵本プロジェクト❼」(不忍画廊) 「生誕100年 中村正義展 + 小さな从展 2024」(不忍画廊) |
2023 | NUDE -池田満寿夫、門坂 流、謝敷ゆうり、鈴木明日香、成田朱希、村松元子、Hヤンセン-(不忍画廊) |
2020 | 「成田朱希新作展 春と修羅」(不忍画廊) |
2018 | 「ブレイク前夜展」(Bunkamura gallery) 「女 獣 オンナケモノ 成田朱希×箕輪千絵子+大島哲以」(不忍画廊) 「井の底 成田朱希×内藤瑶子展」(パークホテル東京) |
2017 | 「叫びとささやき 成田朱希展」(不忍画廊) |
2016 | アナムネシスの光芒へ-幻視者の蒐集箱-(不忍画廊) 「池田満寿夫×3人の黒いヴィナス成田朱希/さかもと未明/小林美佐子」(不忍画廊) 「妖-あやかし-のアクアリウム展」(パークホテル東京) 「ブレイク前夜展」(スパイラルガーデン) |
2015 | 「YOKAI TOUR Ⅱ – 古今東西 妖怪 – YOKAI – 大集合! – 」(パークホテル東京) 成田朱希“Artist in Hotel芸者金魚”アーティストルーム制作(パークホテル東京) |
2014 | 「成田朱希展 “ヒステリア”」(不忍画廊/SHINOBAZU GALLERY) |
2012 | 移転オープニング企画「人物画 風景画 静物画」展(不忍画廊/SHINOBAZU GALLERY) |
2011 | 「招き猫亭コレクション 猫まみれ~ようこそ猫の迷宮へ~」(山形美術館、笠間日動美術館) 「ウサギマミレ、マレニネコ」(不忍画廊) |
2010 | 「成田朱希個展”母のない子のように”」(不忍画廊) |
2009 | 「幻視ノ貌 没後10年 大島哲以×作田富幸×成田朱希」(不忍画廊) 「ねこまみれ-吾輩はネコキチである」(東御市梅野記念絵画館) |
2008 | 「Asia Top Gallery Hotel Art Fair 08」(ホテルニューオータニ/東京) 「『招き猫亭』コレクションによるネコ画名作展 ねこまみれ」(カスヤの森現代美術館) |
2007 | 猫展(羽黒洞) |
2006~ | 企画展参加(マリアの心臓) |
2005 | 「浮世絵と花魁展」(羽黒洞) 線描画作品集出版(日本芸術出版) |
2003 | 第8回国際コンテンポラリーアートフェスティバル(NiCAF TOKYO 2003) 「幻想のエロチカ・大島哲以×成田朱希×作田富幸」展(不忍画廊) |
2002 | 「花霊・藤浪理恵子×成田朱希×藤田夢香」展(不忍画廊) |
2000 | 从展<東京都美術館>に出品(以後毎年) |
1999 | 油彩画とドローイングを交互に個展 (ギャラリー・ミリュウ)(~2002) |
1998 | 個展(彩林堂画廊) |
1997 | 多賀 新氏らと、ドローイング3人展(彩林堂画廊) |
1996 | グループ展 (川上画廊) |
1990 | 個展「添い寝の悪夢 午睡の夢」(スペース ニキ)(~1992) |
1988 | 個展「私生児倶楽部」(ギャラリー・アートスペース) |
1987 | 初個展(東京) |
1966 | 青森に生まれる 幼少から漫画、絵本等を手本に絵を描き始める |
<劇画連載> | 「平成の怖い話」ワニマガジン、「ガロ」青林堂、『アックス』青林工藝社、「smスナイパー」ワイレア出版など多数 |
<出版-装丁・挿画> | 「平成の怖い話」ワニマガジン、「ガロ」青林堂、『アックス』青林工藝社、「smスナイパー」ワイレア出版など多数 《出版-装丁・挿画》 『ロシア公女』、『舞姫タイス』北宋社刊、『舞台/萩原葉子著』中央公論社、『ミッドナイト・コール/上野千鶴子著』、『玩物草子/澁澤龍彦著』朝日新聞社、『或る酒場/萩原葉子著』毎日新聞社、『妄想老人日記/野坂昭如』新潮社、『棟居刑事の凶縁/森村誠一』双葉社など多数。 |
作品 | Works

《スカートの下の劇場》
2020 油彩、キャンバス 72.7×60.6cm(F20)
ExtrART file25 掲載

《朱い羊》
2024
油彩、キャンバス
41×31.8cm(F6)

《白い羊》
2024
油彩、キャンバス
41×31.8cm(F6)

《薔薇色》
2020
ケント紙、パステル、インク、鉛筆
54×38cm

《蜜の百合》
2023
ケント紙、パステル、インク、鉛筆
40.5×29cm
関連商品 | Items
絵本『アドレナカフカ』
名門私立小学校へ通う少年カズマ君は、下校途中ある女に声をかけられる。
突然、平穏な日常はぶった斬られ、まだ小学生のカズマ君は嫌悪と絶望感に襲われる……
…………………
絵・文:成田朱希
2024年 不忍画廊刊
カラー24頁 A4変形サイズ
デザイン:Manami Yasuda
絵本のプロが作るのとは少し違う、アーティスト × デザイナー × ギャラリーが、本気で楽しみながら作る『アーティストの絵本プロジェクト』第7弾。
価格 ¥1,300(税込)
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猫まみれ展 藤沢市所蔵 招き猫亭コレクション / ウッドワン美術館
ウッドワン美術館 2023年7月14日(金)~9月24日(日)|全国各地で開催されてきました「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」。当画廊作家より、池田満寿夫をはじめ會田千夏、呉亜沙、鈴木敦子、中佐藤滋、成田朱希、安元亮祐、山中現の作品が展示されます。 -
女 獣 オンナケモノ 成田朱希×箕輪千絵子+大島哲以
左より: 成田朱希 「潮騒」 F10 / 大島哲以 「女狐」 F4 / 箕輪千絵子「絞殺しの木」 F40 会期:2018.5/11(金)-26(土) 11:00-18:30 日曜休廊 *レセプションパーティ 5/12(土) 16:00-18:00 成田朱希は新作油彩画・ドローイングを中心に、箕輪千絵子は新作銅版画・ドローイングと新作に繋がる過去の作品も展示いたします。 大… -
“小さな名作” 小さな人人展 2025
2025.3.25[Tue.] – 4.5[Sat.] -
オープニング企画展より
私がこの夏、一番熱中したのは読書です。羅列致します。 ◆「殺ったのはおまえだ」新潮45編集部編 ◆「殺人者はそこにいる」新潮45編集部編 ◆「池の端界隈」木村東介 ◆「画像でみる噂の恐怖ファイル」コアマガジン ◆「スカム・カルチャー」秋田昌美 ◆「トラウマ映画館」町山智浩 ◆「スーホの白い馬」モンゴル民話◆「鞍馬天狗のおじさんは…
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