渡辺 千尋 | Chihiro Watanabe(1944 – 2009)
略歴
1944 | 東京都杉並区生れ。1949年長野県上田市へ転居、1954年長崎市へ転居 |
1963 | 桑沢デザイン究所入学に伴い上京するまで長崎で過ごす=“東京生れ長崎育ち”と公言する。舞台照明、装置デザインの仕事を経て、グラフィックデザインをてがける一方、油彩・水彩・エナメル・アクリル・色鉛筆・ペンなど様々な技法で絵画作品を発表 |
1978 | 銅版画を始め、ビュランに出合う 東京版画研究所に通う |
1985 | この頃から、銅版画による線の表現に惹かれ、エングレーヴィングの技法を研究 |
1988 | 『象の風景 渡辺千尋銅版画集』(用美社)発行 |
1993 | 〈象の風景〉シリーズがチェコ国立美術館に買上げ収蔵される |
1994 | 長崎トンチンカン人形作家・久保田薫の評伝『ざくろの空-頓珍漢人形伝』で(第一回蓮如賞受賞)、日本ペンクラブ会員になる |
1995 -99 | 「トンチンカン人形 久保田薫の世界展」開催(長崎市、佐世保市、東京、広島市、呉市、長崎原爆資料館)開催のかたわらトンチンカン人形の収集を続ける *2001年長崎市にトンチンカン人形寄贈、市内の旧香港上海銀行長崎支店記念館に常設展示される |
1996 | 長崎県・有家町の依頼により16世紀末びキリシタン銅版画《セビリアの聖母》を復刻 |
1998 | 復刻した《セビリアの聖母》をセビリア大聖堂とローマ法王に献上 |
2001 | 《セビリアの聖母》復刻を綴った『殉教(マルチル)の刻印』で 《第8回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞) |
2002 | 有家町(‘06から南島原市)主催 「セミナリヨ版画展」審査員(*~2007年迄毎年、09年も務める) |
2005 | カラーメゾチント作品〈長崎〉シリーズが長崎純心大学博物館に収蔵される |
2007 | 原爆爆心地問題に取り組んだ「グラウンド・ゼロ・モニュメント」試案を発表 |
2009 | 食道癌のために逝去。享年64歳 |
主な個展 | |
1967 | 「エナメル画の個展」椿近代画廊(新宿)*1967年も油彩・リキテックスの個展 |
1983 | ドローイング個展(ギャラリーポエム・吉祥寺) |
1985 | 銅版画個展(ギャラリーポエム・吉祥寺) |
1989 | ポーランド(クラクフ、ワルシャワ)、チェコ(プラハ)などで個展開催、「渡辺千尋銅版画展 象の風景」(みゆき画廊・東京)、(ぐみの舎・長崎)等 |
1996 | 「渡辺千尋銅版画展」(松明堂ホール・東京) |
1998 | 「物神 渡辺千尋油彩画展」(松明堂ギャラリー・東京 *2001、2004年も個展開催) |
2007 | 「渡辺千尋銅版画全行程展」KTNギャラリー(長崎)、「渡辺千尋油彩画展」(ぐみの舎・長崎) |
2010 | 「渡辺千尋回顧展—西坂の丘から—」(ナガサキピースミュージアム)、「渡辺千尋回顧展 PART 1 2010」(松明堂ギャラリー・東京) |
2011 | 「渡辺千尋回顧展(第10回記念南島原市セミナリヨ版画展にて)」(南島原市ありえコレジョホール・長崎) |
2013 -14 | 「渡辺千尋 復刻の聖母」(練馬区立美術館11.30-2.9) |
2014 | 「渡辺千尋展”象の風景、ふたたび。”」 (不忍画廊 1.15-2.8 東京)、「渡辺千尋展」(長崎県美術館 3.14-6.8) |
主なグループ展 | |
1979 | 「第47回日本版画協会展」(東京都美術館)に《奇妙な珍客》《懺悔の夢景》出品(奨励賞受賞)、「新人推薦展:磯見輝夫 浦江妙子 渡辺千尋」養清堂画廊(東京) |
1980 | 「みどり、自然、木々への憧れ展」長野県伊那文化会館 「第48回日本版画協会展」(東京都美術館)に《極私譚―風の棲家》出品 |
1981 | 「第49回日本版画協会展」(東京都美術館)に《象の風景「Kダム地区」》出品 |
2002 | 「線の迷宮-細密版画の魅力」目黒区美術館(東京) |
2005 | 「新収蔵展」町田市立国際版画美術館.「アートフェア東京」東京国際フォーラム |
2006 | 「門坂流・渡辺千尋 銅版画エングレーヴィング世界の2人展」 (タイピント画廊・長崎) |
2007 | 「門坂流・渡辺千尋 銅版画エングレーヴィング世界の2人展」 (松明堂ギャラリー・東京) |
2010 | 「渡辺千尋・原之夫回顧展」(雲仙ビードロ美術館) |
2011 | 「東京版画研究所-40年のあゆみ-展」練馬区立美術館 |
2012 | 「2011年度 新収蔵作品展」(町田国立国際版画美術館) |
2014 | 「所蔵名品展Ⅱ~新収蔵品を中心に(仮)」(平塚市美術館) |
2016 | 「ビュランに捧ぐ…渡辺千尋と門坂流」(不忍画廊 1.12~2.13 東京) |
収蔵美術館 | チェコ国立美術館、長崎県美術館、国立国際美術館、練馬区立美術館、町田市立国際版画美術館、平塚市美術館、茨城県立美術館、福岡市立美術館、長崎純心大学博物館 他 |
取扱作品

■title: 象の風景 – N村地区
■year of production: 1979
■media: エングレービング
■size: H14.4 × W21.7 cm
■edition number: 60

■title: 象の風景 – 無風地帯
■year of production: 1980
■media: エングレービング
■size: H18.2 × W26 cm
■edition number: 60

■title:空の森
■year of production: 1987
■media: エングレービング
■size: H24 × W36.4 cm
■edition number: 60

■title: Untitled
■year of production: 2006
■media: 油彩、キャンバス
■size: H15.8 × W22.7 cm
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モノクロームの表現 / 平塚市美術館
平塚市美術館に所蔵されている、渡辺千尋 「奇妙な来客 (1978年)」 が展示されます。 モノクロームの表現 会期:2023.4/8(土)~5/28(日) 開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで) 休館日:月曜日 会場:平塚市美術館 ※詳細、最新情報はこちらよりご確認ください。 -
シノバズクロニクル2023―100年後に遺したい芸術
山中現 ノ 小宇宙part1,2前期:2023.1/13(金)~1/28(土)|*後期:2/1(木)〜2/18(土) 時間:12:00-18:00 休廊:日・月休廊 1960年画廊オープン時から、2023年現在のギャラリーアーティスト新作までを 同じ空間で紹介、近代と現代美術を繋ぐ継続企画シノバズクロニクル2023。 脇田 和 1908‒2005 古茂田守介 1918‒1960 菅野 陽 1919‒1995 駒井哲郎 1920‒1976 斎藤真一 1… -
「門坂流へのオマージュⅡ ~自然界には輪郭線が無い~」 作品コメント公開
門坂流氏(1948-2014)の周りには多くの老若男女の作家たち、友人たちが集まりました。 今展では、交流のあった多くの作家たちから門坂氏へのオマージュ作品、コメント、エピソードを寄せて頂きました。 浅野勝美 池田俊彦 大場咲子 柄澤齊 木村繁之 作田富幸 鈴木敦子 瀬戸照 多賀新 建石修志 釣谷幸輝 二階武宏 … -
ビュランに捧ぐ・・・ 渡辺千尋と門坂流
渡辺千尋 「空の森」原版 1987年 ビュラン 240×364mm 会期:1/12(火)~2/13(土) 日祝休 11:00~18:30 ◇2/13(土) 13:00頃~ クロージングイベント ・・・2作家共通の知人であり、今企画の小冊子にもご寄稿頂いた、泉鏡花賞受賞作家・寮美千子(りょうみちこ/)によるパフォーマンス ◆小作品集刊行 『ビュランに捧ぐ… 渡辺千尋と門坂流』…
渡辺 千尋 | Chihiro Watanabe(1944 – 2009)
略歴
1944 | 東京都杉並区生れ。1949年長野県上田市へ転居、1954年長崎市へ転居 |
1963 | 桑沢デザイン究所入学に伴い上京するまで長崎で過ごす=“東京生れ長崎育ち”と公言する。舞台照明、装置デザインの仕事を経て、グラフィックデザインをてがける一方、油彩・水彩・エナメル・アクリル・色鉛筆・ペンなど様々な技法で絵画作品を発表 |
1978 | 銅版画を始め、ビュランに出合う 東京版画研究所に通う |
1985 | この頃から、銅版画による線の表現に惹かれ、エングレーヴィングの技法を研究 |
1988 | 『象の風景 渡辺千尋銅版画集』(用美社)発行 |
1993 | 〈象の風景〉シリーズがチェコ国立美術館に買上げ収蔵される |
1994 | 長崎トンチンカン人形作家・久保田薫の評伝『ざくろの空-頓珍漢人形伝』で(第一回蓮如賞受賞)、日本ペンクラブ会員になる |
1995 -99 | 「トンチンカン人形 久保田薫の世界展」開催(長崎市、佐世保市、東京、広島市、呉市、長崎原爆資料館)開催のかたわらトンチンカン人形の収集を続ける *2001年長崎市にトンチンカン人形寄贈、市内の旧香港上海銀行長崎支店記念館に常設展示される |
1996 | 長崎県・有家町の依頼により16世紀末びキリシタン銅版画《セビリアの聖母》を復刻 |
1998 | 復刻した《セビリアの聖母》をセビリア大聖堂とローマ法王に献上 |
2001 | 《セビリアの聖母》復刻を綴った『殉教(マルチル)の刻印』で 《第8回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞) |
2002 | 有家町(‘06から南島原市)主催 「セミナリヨ版画展」審査員(*~2007年迄毎年、09年も務める) |
2005 | カラーメゾチント作品〈長崎〉シリーズが長崎純心大学博物館に収蔵される |
2007 | 原爆爆心地問題に取り組んだ「グラウンド・ゼロ・モニュメント」試案を発表 |
2009 | 食道癌のために逝去。享年64歳 |
主な個展 | |
1967 | 「エナメル画の個展」椿近代画廊(新宿)*1967年も油彩・リキテックスの個展 |
1983 | ドローイング個展(ギャラリーポエム・吉祥寺) |
1985 | 銅版画個展(ギャラリーポエム・吉祥寺) |
1989 | ポーランド(クラクフ、ワルシャワ)、チェコ(プラハ)などで個展開催、「渡辺千尋銅版画展 象の風景」(みゆき画廊・東京)、(ぐみの舎・長崎)等 |
1996 | 「渡辺千尋銅版画展」(松明堂ホール・東京) |
1998 | 「物神 渡辺千尋油彩画展」(松明堂ギャラリー・東京 *2001、2004年も個展開催) |
2007 | 「渡辺千尋銅版画全行程展」KTNギャラリー(長崎)、「渡辺千尋油彩画展」(ぐみの舎・長崎) |
2010 | 「渡辺千尋回顧展—西坂の丘から—」(ナガサキピースミュージアム)、「渡辺千尋回顧展 PART 1 2010」(松明堂ギャラリー・東京) |
2011 | 「渡辺千尋回顧展(第10回記念南島原市セミナリヨ版画展にて)」(南島原市ありえコレジョホール・長崎) |
2013 -14 | 「渡辺千尋 復刻の聖母」(練馬区立美術館11.30-2.9) |
2014 | 「渡辺千尋展”象の風景、ふたたび。”」 (不忍画廊 1.15-2.8 東京)、「渡辺千尋展」(長崎県美術館 3.14-6.8) |
主なグループ展 | |
1979 | 「第47回日本版画協会展」(東京都美術館)に《奇妙な珍客》《懺悔の夢景》出品(奨励賞受賞)、「新人推薦展:磯見輝夫 浦江妙子 渡辺千尋」養清堂画廊(東京) |
1980 | 「みどり、自然、木々への憧れ展」長野県伊那文化会館 「第48回日本版画協会展」(東京都美術館)に《極私譚―風の棲家》出品 |
1981 | 「第49回日本版画協会展」(東京都美術館)に《象の風景「Kダム地区」》出品 |
2002 | 「線の迷宮-細密版画の魅力」目黒区美術館(東京) |
2005 | 「新収蔵展」町田市立国際版画美術館.「アートフェア東京」東京国際フォーラム |
2006 | 「門坂流・渡辺千尋 銅版画エングレーヴィング世界の2人展」 (タイピント画廊・長崎) |
2007 | 「門坂流・渡辺千尋 銅版画エングレーヴィング世界の2人展」 (松明堂ギャラリー・東京) |
2010 | 「渡辺千尋・原之夫回顧展」(雲仙ビードロ美術館) |
2011 | 「東京版画研究所-40年のあゆみ-展」練馬区立美術館 |
2012 | 「2011年度 新収蔵作品展」(町田国立国際版画美術館) |
2014 | 「所蔵名品展Ⅱ~新収蔵品を中心に(仮)」(平塚市美術館) |
2016 | 「ビュランに捧ぐ…渡辺千尋と門坂流」(不忍画廊 1.12~2.13 東京) |
収蔵美術館 | チェコ国立美術館、長崎県美術館、国立国際美術館、練馬区立美術館、町田市立国際版画美術館、平塚市美術館、茨城県立美術館、福岡市立美術館、長崎純心大学博物館 他 |
取扱作品


■title: 象の風景 – 無風地帯
■year of production: 1980
■media: エングレービング
■size: H18.2 × W26 cm
■edition number: 60


■title: 象の風景 – N村地区
■year of production: 1979
■media: エングレービング
■size: H14.4 × W21.7 cm
■edition number: 60


■title:空の森
■year of production: 1987
■media: エングレービング
■size: H24 × W36.4 cm
■edition number: 60


■title: Untitled
■year of production: 2006
■media: 油彩、キャンバス
■size: H15.8 × W22.7 cm
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モノクロームの表現 / 平塚市美術館
平塚市美術館に所蔵されている、渡辺千尋 「奇妙な来客 (1978年)」 が展示されます。 モノクロームの表現 会期:2023.4/8(土)~5/28(日) 開館時間:9:30~17:00(入… -
シノバズクロニクル2023―100年後に遺したい芸術
山中現 ノ 小宇宙part1,2前期:2023.1/13(金)~1/28(土)|*後期:2/1(木)〜2/18(土) 時間:12:00-18:00 休廊:日・月休廊 1960年画廊オープン時から、2023年現在のギャラリーアーティスト新作ま… -
「門坂流へのオマージュⅡ ~自然界には輪郭線が無い~」 作品コメント公開
門坂流氏(1948-2014)の周りには多くの老若男女の作家たち、友人たちが集まりました。 今展では、交流のあった多くの作家たちから門坂氏へのオマージュ作品、コメント、… -
ビュランに捧ぐ・・・ 渡辺千尋と門坂流
渡辺千尋 「空の森」原版 1987年 ビュラン 240×364mm 会期:1/12(火)~2/13(土) 日祝休 11:00~18:30 ◇2/13(土) 13:00頃~ クロージングイベント ・・・2作家共通…